

ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 4 世界の砂糖需給に影響する各国の動向(2025年12月時点予測)
最終更新日:2026年1月9日




2025/26年度の砂糖生産量は大幅な増加見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、526万ヘクタール(前年度比0.3%増)と前年度並みが見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、1)2025年のモンスーンが収量向上に寄与したこと、2)マハラシュトラ州など一部地域で発生した洪水の影響が長期的なものではない−との推測から、4億3481万トン(同11.5%増)とかなり大きな増加が見込まれている。
砂糖生産量は、主要生産州であるマハラシュトラ州やウッタル・プラデーシュ州のサトウキビ増産により、3339万トン(同18.7%増)と大幅な増加が見込まれている。一方、砂糖輸出量は、356万トン(同12.4%減)とかなり大きな減少が見込まれている。同国政府は11月14日に25/26年度分として150万トンの砂糖輸出を許可(注)したが、現地報道では、砂糖増産見込みと余剰在庫状況から、業界関係団体が追加で100万トンの輸出許可を同国政府に要請している
(注)詳細については、2025年11月26日付け海外情報「インド政府が150万トンの砂糖輸出を許可(インド)」<https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004240.html>をご参照ください。



2025/26年度の砂糖輸入量は大幅な減少見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のサトウキビの収穫面積は、競合作物よりも収益性が高いことから生産者が作付けを増加させたことで、121万ヘクタール(前年度比2.1%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、主産地である広西チワン族自治区や雲南省での収穫開始が遅れているが、サトウキビの生育は良好であるため、7960万トン(同8.2%増)とかなりの程度増加が見込まれている。
てん菜収穫面積は、競合作物の市場価格や需要低下により、生産者が作付けを増加させたことで23万ヘクタール(同8.3%増)とかなりの程度増加が見込まれている。てん菜生産量は、1261万トン(同6.3%減)とかなりの程度減少が見込まれているが、収穫が順調であることから前月予測から約160万トン上方修正している。
砂糖生産量は、てん菜の減産をサトウキビの増産が補完することで1231万トン(同2.0%増)とわずかな増加が見込まれている。砂糖輸入量は、引き続き国内の需給ギャップを埋めるために一定の輸入が予想されるが、国内生産の改善見通しから、532万トン(同17.8%減)と大幅な減少が見込まれている。しかし、世界の砂糖相場が下落し、国内産と関税割当枠外で輸入される砂糖との価格差が縮小する中、10月の粗糖輸入量は、71万トン(前年同月比42.7%増)と大幅に増加した。



2025/26年度の砂糖輸入量は大幅な増加見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のてん菜収穫面積は、生産量上位国であるフランス、ドイツ、ポーランドを中心に各国で減少が見込まれることから、140万ヘクタール(前年度比10.7%減)とかなりの程度減少が見込まれている(表)。てん菜生産量は、フランスが単収の向上、ドイツが糖度の改善をそれぞれ見込んでいるものの、作付面積の減少により、1億1286万トン(同3.1%減)とやや減少が見込まれている。
砂糖生産量は、てん菜生産量の減少見込みを背景に1712万トン(同1.1%減)とわずかな減少が見込まれているが、製糖はおおむね順調に進んでいる。砂糖輸入量は、EU域内の砂糖価格が下落する中、依然として無税枠を利用した砂糖輸入が可能な状況にあり、精製糖企業による相当量の輸入契約がすでに締結されていることが明らかになったことから、185万トン(同23.4%増)と大幅な増加が見込まれている。

