

ホーム > 砂糖 > 調査報告 > 市場調査 > 令和7年度加糖調製品等の用途別消費動向に関する調査結果
最終更新日:2026年1月9日
(1)委託調査先
株式会社富士経済
(2)調査実施期間
令和7年4〜9月
(3)調査対象者
食品製造事業者など(砂糖ユーザー〈83社〉、加糖調製品ユーザー〈56社〉、高甘味度甘味料・異性化糖ユーザー〈58社〉)のほか、製糖事業者、流通事業者、加糖調製品輸入者の皆さまにヒアリングを実施。

(5)調査対象期間
令和6年度(令和6年4月〜7年3月)
(6)調査項目
ア 砂糖および加糖調製品の用途別の消費量
イ 砂糖および加糖調製品の使用目的など
ウ その他
(7)調査手法
ア 調査対象者に対する調査票の送付および電話や対面などによるヒアリング
イ アのヒアリング結果および各種統計資料などに基づく用途別消費量の推計
(8)その他
本調査における消費量および用途別消費量は、全数調査に基づく調査結果ではなく、調査・分析に基づく推計値である。










イ 加糖調製品
加糖調製品の使用目的は、回答数106件のうち、「コスト削減」が51件(48.1%)と最も多かったものの、価格優位性の低下から半数を割り込む結果となった。別の回答として「安定調達」が20件(18.9%)、「甘味調整」が10件(9.4%)、「作業性向上」が3件(2.8%)あった。その他の回答として、「製造委託先からの指定」、「従来から使用」などがあった(図6)。

ウ 異性化糖
異性化糖の使用目的は、回答数71件のうち、「甘味・味の調整」が48件(67.6%)と7割近くを占める結果となった。別の回答として、「コスト削減」と「作業性改善」がそれぞれ6件(8.5%)、「保水性」が1件(1.4%)あった。その他の回答として、「製造委託先からの指定」などがあった(図7)。

エ 高甘味度甘味料
高甘味度甘味料の使用目的は、回答数89件のうち、「甘味調整(高甘味度甘味料でしか表現できない味)」が47件(52.8%)と過半を占める結果となった。別の回答として、「カロリー抑制」が17件(19.1%)、「コスト削減」が14件(15.7%)あった。その他の回答として、「色つやをよくするため」、「甘味の付与・付加」などがあった。使用する高甘味度甘味料によっては、甘さを先に感じる効果や風味をマスキングする効果を有するものがあることから、「甘味調整(高甘味度甘味料でしか表現できない味)」を目的とした使用が、前年度の41.2%から11.6ポイント増加した。(図8)。




イ 加糖調製品
令和6年度の加糖調製品の仕入量は、「200トン未満」が20社と最も多く、「1000トン〜2000トン未満」の10社、「200トン〜500トン未満」と「2000トン〜5000トン未満」の7社が続く結果になった(図12)。加糖調製品の種類別では、粉乳調製品以外の加糖調製品において「200トン未満」が最も多いという結果となった(図13)。


また、令和5年度からの仕入量の増減については、加糖あんを除くすべての加糖調製品において「減少」が最多であり、これに対しては、食品の価格改定や容量変更などで使用製品の生産量自体が減少しているとの声が挙げられた(図14)。仕入れに関する個別の事例では、原料価格の高騰や為替相場が円安傾向であることによりコストメリットがなくなり、分離調達へ切り替えたなどの回答がある一方で、原材料表示などにより砂糖への切り替えが難しいとの声もあった。

ウ 異性化糖
令和5年度からの仕入量の増減については、果糖ブドウ糖液糖で「増加」が最も多かった一方で、砂糖混合異性化液糖は「減少」が最も多かった。「増加」については、猛暑による氷菓への消費量の増加や、アイスコーヒーやレモンティーなどの飲料、低価格帯の菓子といった使用製品の生産量の増加といった回答があった。一方「減少」では、商品構成の変更に伴って仕入量が減少したという回答が見られた(図15)。

エ 高甘味度甘味料
令和5年度からの仕入量の増減については、10社以上から仕入れの回答があった高甘味度甘味料のうち、アセスルファムK、スクラロースおよびステビアにおいて「増加」が多かった一方で、アスパルテームは「減少」が最も多かった。「増加」および「減少」とも、商品の配合変更をしたという回答が見られた(図16)。


イ 異性化糖
異性化糖の価格に対する満足度は、回答数67件(使用する異性化糖の種類による複数回答を含めた延べ件数)のうち、「不満である」が27件(40.3%)と最も多く、「仕方ない、どちらとも言えない」が10件(14.9%)、「満足している」が8件(11.9%)であった(図18)。「不満である」との回答の中で、「為替変動や物流費、ユーティリティコストの上昇を理由として値上げを示唆されている」といった声が聞かれた。

ウ 高甘味度甘味料
高甘味度甘味料の価格に対する満足度は、回答数82件(使用する高甘味度甘味料の種類による複数回答を含めた延べ件数)のうち、「不満である」が27件(32.9%)と最も多かった。「不満である」との回答の中では、「価格の変動が大きく、仕入れ面ではコントロールしにくい」というものが見られた。また、「満足している」との回答も26件(31.7%)あり、その中で、「単価は高いが、甘味の質が異なるため使用している」といった意見があった(図19)。
