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ありが糖運動〜「ありが糖」の輪の広がり〜

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最終更新日:2026年3月10日

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ありが糖運動
〜「ありが糖」の輪の広がり〜

2026年3月

農林水産省農産局地域作物課
価格調整班精製糖係 田之畑 有紗

【要約】

 砂糖は国民の基礎的なエネルギー源であり、食料自給や地域農業を支える重要な作物である一方、近年は低甘味嗜好(し こう)により消費が減少しています。農林水産省では、砂糖の理解促進と需要拡大のため「ありが糖運動」を展開し、SNS(インターネット上の交流サイト)やウェブサイトでの情報発信、イベントでの体験企画、マスコット活用など多面的に啓発活動を行っています。さらにアンバサダーや参画団体と連携し、業界横断で取り組みを広げており、今後も砂糖の魅力発信と参画拡大を目指しています。

はじめに 砂糖をめぐる現状

 はじめに、砂糖、甘味資源作物の生産を支える糖価調整制度などの農林水産行政の推進に当たり、日頃より砂糖関係者の皆さまには多大なるご理解とご協力を賜っておりますことに、心より御礼申し上げます。

 砂糖は菓子類、パン、飲料、各種調味料など、私たちの食生活のあらゆる場面で利用されている基礎的な食料原料です。また、国民の摂取カロリー全体の約8%を占めるなど、日常のエネルギー源として重要な役割を果たしているほか、食料自給率への寄与度も高く、国民の食生活に欠かせない存在です(図1)。

 また、砂糖の原料となる甘味資源作物のうち、サトウキビは、台風常襲地帯である沖縄県・鹿児島県の南西諸島において、自然災害に遭っても一定の収量を確保できる、代替のきかない基幹作物です。また、てん菜は、北海道における畑作において、連作障害を回避するための輪作体系を構築する上で、重要な作物です。これらの地域では、甘味資源作物の生産は、製糖工場をはじめとする関連産業と相まって、地域の雇用や経済を支えています。
 


 

 しかしながら近年、消費者の低甘味嗜好の広がりなどを背景として、砂糖の消費量は全体として減少傾向にあります。このような状況の中で、砂糖の役割や特性について理解を促すとともに、その背景にある甘味資源作物の産地や生産者、関連産業への関心を高めていくことが、これまで以上に重要になっております。

1 「ありが糖運動」の活動紹介

 こうした課題を踏まえ、農林水産省では、砂糖の需要・消費の拡大を目的として、平成30年10月から、砂糖に関する総合的な情報発信の取り組みである「ありが糖運動」を展開しています。農林水産省ウェブサイト上に特設サイトを開設し、砂糖に関する基礎知識や最新の話題、文化・歴史、生産現場の情報などを幅広く発信しています。

 私たちが日常生活の中で何気なく消費している砂糖は、単なるエネルギー源にとどまらず、疲労回復やリラックス効果など、私たちの生活を豊かにする役割も果たしています。「ありが糖運動」では、そうした砂糖の効用を改めて認識しつつ、菓子やスイーツなどを楽しむ時間を通じて、幸福感や感謝の気持ちを身近な人と分かち合うことをコンセプトとしています。

 以下では、「ありが糖運動」における主な取り組みについて紹介します。

(1)SNS・ウェブサイトを活用した情報発信

 令和2年4月1日に「ありが糖運動」公式SNSを開設し、若手を中心とした担当職員が、砂糖やスイーツに関する情報を毎週発信しています(図2)。砂糖の基礎知識に加え、話題のスイーツや楽しみ方など、親しみやすい切り口での情報提供も行っています。SNSを通じて、これまで砂糖に対してあまり関心を持つ機会がなかった若い世代を含めた幅広い世代の皆さまに、砂糖の魅力を知っていただくきっかけづくりを目指しています。






 

 また、令和7年11月には、「ありが糖運動」ウェブサイトをリニューアルし、デザインや構成を見直すことで、より見やすく、わかりやすいサイトへ改善しました。ウェブサイトでは、毎年恒例の企画として、その年の流行が期待されるスイーツを予想する特集を実施しています。「ありが糖運動」チームのメンバーの中で、それぞれが注目するスイーツを共有し、チーム内で検討した上で、流行スイーツを紹介しています。砂糖とスイーツをより身近に感じていただける内容となっておりますので、ぜひご覧ください。

【「流行スイーツ予想」記事はこちら】
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/kansho/kakudai/column/column.html#predictionl

(2)対面イベントを通じた情報発信

 「ありが糖運動」では、ウェブサイトやSNSによる情報発信に加え、対面イベントを通じた取り組みも積極的に行っています。

 令和7年8月6日(水)から7日(木)にかけて開催された「こども霞が関見学デー」では、砂糖に関する展示に加え、綿菓子作り体験を実施しました。2日間で約2400人(うち子ども約1300人)の方にご来場いただき、砂糖がどのような作物から作られているのか、どのように私たちの生活に役立っているのかなどについて、体験を通じて学んでいただきました。会場には、令和7年3月に誕生した「ありが糖運動」公式マスコットキャラクター「かんみぃ」や業界団体の協力による、お砂糖の妖精「シュガタン」も登場し、子どもたちを中心に大変好評をいただきました(写真1、図3)。






 

 さらに、令和8年1月19日(月)から23日(金)にかけて実施した「消費者の部屋」での展示では、「甘くて美味しいエネルギー〜私たちの生活を支える砂糖の世界〜」をテーマに、さまざまな種類の砂糖とその特徴、砂糖の安定供給の仕組み、さらに原料となるサトウキビやてん菜について、実物やパネルを用いて紹介しました(写真2)。5日間で約1000人の方にご来場いただくとともに、学校訪問の一環として、展示を見学した学生の皆さんには、砂糖の製造工程や種類の違いなどについて理解を深めていただきました。また、今年度は初の試みとして「ありが糖運動」参画団体である一般社団法人日本洋菓子協会連合会のご協力の下、農林水産省職員生活協同組合(農林生協)と連携し、省内でのスイーツ販売も実施しました。展示と併せて、スイーツを味わっていただくことで、「ありが糖」のメッセージをより身近に感じていただく機会となりました。
 
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(3)アンバサダー・参画団体との連携

 「ありが糖運動」では、砂糖に関する知識の普及や需要拡大に資する取り組みを行っている個人・団体の皆さまを、「ありが糖運動アンバサダー」および参画団体として任命し、連携した情報発信を行っています。令和8年1月時点で、アンバサダーは19人、参画団体は40団体・約280企業に上っており、菓子業界、製糖業界、生産者団体など、幅広い分野の皆さまにご参画いただいています。

 令和7年度には、世界的に活躍されているパティシエであり、一般社団法人日本スイーツ協会代表理事なども務められている辻口博啓さまをアンバサダーとして任命し、スイーツづくりへの想いや砂糖の役割についてインタビューを実施しました。インタビュー記事は「ありが糖運動」ウェブサイトで公開しておりますのでぜひご覧ください。

【インタビュー記事はこちら】
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/kansho/kakudai/column/250613.html

 また、参画団体が主催するイベントにも積極的に参加しています。令和7年10月17日(金)に開催された「マカロンコレクション2025」では、テープカットに「かんみぃ」が登場し、会場を盛り上げました(写真3)。令和8年1月20日(火)に開催された「第4回マカロンドヌール顕彰表彰式」にも「かんみぃ」が特別ゲストとして出席するなど、業界との連携を深めています(写真4)。このほか、3月10日の「砂糖の日」をはじめとする砂糖やスイーツ関連の記念日の周知などにも取り組んでいます。
 


 
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2 「ありが糖」の輪を未来へ

 これまで「ありが糖運動」では、菓子業界、飲食業界、製糖業界、黒糖関係者、サトウキビ・てん菜生産者など、幅広い関係者の皆さまに参画を呼びかけ、それぞれの主体的な取り組みを応援してきました。また、農林水産省ウェブサイトやSNSを通じて、砂糖に関する知識や魅力を継続的に発信してきました。

 今後も、情報発信の内容や取り組みを一層充実させることで、「ありが糖」の輪をさらに広げていきたいと考えています。「ありが糖運動」の趣旨にご賛同いただき、連携していただける方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽に、下記連絡先までご連絡ください。

おわりに

 最後に、農林水産省が運営する「ありが糖運動」ウェブサイトおよび公式SNSをご紹介いたします。砂糖の新たな魅力を発見できる内容となっていますので、ぜひ一度ご覧ください。

【「ありが糖運動」連絡先】
arigato_undo@maff.go.jp

【「ありが糖運動」ウェブサイト】
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/kansho/kakudai/index.html

【X(旧Twitter)】
URL:https://twitter.com/maff_arigatou

【Instagram】
URL:https://www.instagram.com/maff_arigatou/

【Facebook】
URL:https://www.facebook.com/maff.arigatou

【略歴】
○田之畑有紗
東京都練馬区出身
令和5年4月  農林水産省入省
令和5年4月〜
農産局農業環境対策課有機農業推進班
令和7年4月〜
農産局地域作物課価格調整班(現ポスト)
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8678