はじめに、砂糖、甘味資源作物の生産を支える糖価調整制度などの農林水産行政の推進に当たり、日頃より砂糖関係者の皆さまには多大なるご理解とご協力を賜っておりますことに、心より御礼申し上げます。
砂糖は菓子類、パン、飲料、各種調味料など、私たちの食生活のあらゆる場面で利用されている基礎的な食料原料です。また、国民の摂取カロリー全体の約8%を占めるなど、日常のエネルギー源として重要な役割を果たしているほか、食料自給率への寄与度も高く、国民の食生活に欠かせない存在です(図1)。
また、砂糖の原料となる甘味資源作物のうち、サトウキビは、台風常襲地帯である沖縄県・鹿児島県の南西諸島において、自然災害に遭っても一定の収量を確保できる、代替のきかない基幹作物です。また、てん菜は、北海道における畑作において、連作障害を回避するための輪作体系を構築する上で、重要な作物です。これらの地域では、甘味資源作物の生産は、製糖工場をはじめとする関連産業と相まって、地域の雇用や経済を支えています。
しかしながら近年、消費者の低甘味嗜好の広がりなどを背景として、砂糖の消費量は全体として減少傾向にあります。このような状況の中で、砂糖の役割や特性について理解を促すとともに、その背景にある甘味資源作物の産地や生産者、関連産業への関心を高めていくことが、これまで以上に重要になっております。