

ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 3 世界の砂糖需給に影響する各国の動向(2026年4月時点予測)
最終更新日:2026年5月12日

2026/27年度の砂糖輸出量はわずかな減少見込み
2026/27年度(4月〜翌3月)のサトウキビ収穫面積は、909万ヘクタール(前年度比0.4%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、3月の適度な降雨により、生育状態も良好なことから、6億8550万トン(同3.0%増)とやや増加が見込まれている。
砂糖生産量は、26/27年度の収穫開始直後で予測が安定しない部分もあるが、サトウキビの砂糖仕向け割合の低下が予測されることなどから、4647万トン(同0.9%減)とわずかな減少が見込まれている。砂糖輸出量は、3592万トン(同1.9%減)とわずかな減少が見込まれているが、引き続き国際市場でのブラジル産砂糖に対する堅調な需要が見込まれている。



2025/26年度の砂糖生産量はかなりの程度増加見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、526万ヘクタール(前年度比0.3%増)と前年度並みが見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、1)25年のモンスーンが収量向上に寄与したこと、2)マハラシュトラ州など一部地域で発生した洪水の影響が長期的なものではないこと―と推測され、4億854万トン(同4.8%増)とやや増加が見込まれている。
砂糖生産量は、主要生産州であるマハラシュトラ州、ウッタル・プラデーシュ州およびカルナータカ州でのサトウキビの増産と歩留まり(糖回収率)の上昇により、3018万トン(同7.3%増)とかなりの程度増加が見込まれている。しかし、同国西部におけるサトウキビ開花時期の早期化、同国北部における従来品種の使用による収量低迷、さらには伝統的な砂糖であるグル・カンサリへの転用が予想を上回ったことにより、サトウキビの供給量が急激に減少し、2月および3月予測に続く下方修正となった。
砂糖輸出量は、371万トン(同8.9%減)とかなりの程度減少が見込まれている。中東情勢の悪化を背景に国際相場が一時的に上昇したものの、国内生産見通しの下方修正による国内相場の上昇やインドルピー高の進行により、輸出のメリットが弱まったとされている。



2025/26年度の砂糖輸入量は大幅な減少見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のサトウキビの収穫面積は、競合作物と比較して収益性が高いことから生産者が作付けを増加させたことで、121万ヘクタール(前年度比1.3%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、主産地である広西チワン族自治区や雲南省で収穫開始が遅れたが、サトウキビの生育は良好であるため、8618万トン(同17.2%増)と大幅な増加が見込まれている。
てん菜収穫面積は、競合作物の需要の低下により、生産者が作付けを増加させたことで23万ヘクタール(同7.8%増)とかなりの程度増加が見込まれている。一方、てん菜生産量は、単収の減少により1266万トン(同5.9%減)とやや減少が見込まれている。
砂糖生産量は、てん菜の減産以上にサトウキビが増産したため、1320万トン(同9.4%増)とかなりの程度増加が見込まれている。砂糖輸入量は、引き続き国内の需給ギャップを埋めるために一定の輸入が予想されるが、国内生産の改善見通しから、465万トン(同28.2%減)と大幅な減少が見込まれている。



2025/26年度の砂糖輸入量はやや増加見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のてん菜収穫面積は、生産量上位国であるフランス、ドイツ、ポーランドを中心に主要生産各国での減少が見込まれることから、140万ヘクタール(前年度比10.6%減)とかなりの程度減少が見込まれている(表)。てん菜生産量は、フランスやドイツで単収の増加を見込んでいるものの、作付面積の減少により、1億1380万トン(同2.3%減)とわずかな減少が見込まれている。3月に入り、EUおよび英国における26/27年度のてん菜の作付けが開始されているが、すでにイタリアのてん菜糖工場1工場が26年をもって生産停止を決定していることなどから、さらなる収穫面積の減少も見込まれている。
砂糖生産量は、24/25年度と比較しててん菜の糖度が上昇したことにより、1743万トン(同0.7%増)とわずかな増加が見込まれている一方、欧州委員会や米国農務省は、てん菜の作付面積減少による減産を見込んでいる。砂糖輸入量は、155万トン(同3.1%増)とやや増加が見込まれ、さらにEU市場は供給過多の状態が続いていることから、期末在庫は270万トン(同21.8%増)と大幅な増加が見込まれている。

