

ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 3 世界の砂糖需給に影響する各国の動向(2026年5月時点予測)
最終更新日:2026年6月10日




25/26年度の砂糖輸出量はかなりの程度減少見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、526万ヘクタール(前年度比0.3%増)と前年度並みが見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、1)25年のモンスーンが収量向上に寄与したこと、2)マハラシュトラ州など一部地域で発生した洪水の影響が長期的なものではないこと―と推測されるため、4億938万トン(同5.0%増)とやや増加すると見込まれている。
砂糖生産量は、主要生産州であるマハラシュトラ州、ウッタル・プラデーシュ州およびカルナータカ州でのサトウキビ増産と歩留まり(糖回収率)の上昇により、3019万トン(同7.3%増)とかなりの程度の増加が見込まれている。砂糖輸出量は、同国政府が26年5月13日に26年9月30日までの砂糖輸出の原則禁止を公表したこと(注)などから、371万トン(同8.9%減)とかなりの程度減少が見込まれている。
(注)2026年5月13日に公表された情報によれば、同国政府は、今回の砂糖輸出政策の改正により、これまで輸出を制限していた砂糖(ITCコード(HSコード)1701.14-90および1701.99-90に該当する砂糖)の輸出を直ちに禁止した。適用期間は2026年9月30日まで、または別途通知があるまでのいずれか早い時期までとなる。ただし、この禁止措置は、1)EU向けの割当枠(CXL)および関税割当(TRQ)の割当枠に基づくEUおよび米国向け、2)事前認可制度(AAS)、3)政府間輸出、4)すでに物理的な輸出プロセスが進行中の貨物―の条件の下で輸出される砂糖には適用されないとしている。



25/26年度の砂糖輸入量は大幅な減少見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、競合作物と比較して収益性が高いことから生産者が作付けを増加させたことで、121万ヘクタール(前年度比1.3%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、主産地である広西チワン族自治区や雲南省では収穫開始が遅れたが、サトウキビの生育は良好であるため、8998万トン(同22.4%増)と大幅な増加が見込まれている。
てん菜収穫面積は、競合作物の需要低下により、生産者がてん菜の作付けを増加させたことから、23万ヘクタール(同7.8%増)とかなりの程度の増加が見込まれている。一方、てん菜生産量は、単収の減少により1266万トン(同5.9%減)とやや減少すると見込まれている。また、米国農務省の報告によれば、25年後半の悪天候がてん菜の生育に悪影響を及ぼし、糖度の低下を招いたとしている。
砂糖生産量は、てん菜の減産以上にサトウキビの増産が見込まれているため、1374万トン(同13.9%増)とかなり大きな増加が見込まれている。砂糖輸入量は、引き続き国内の需給ギャップを埋めるために一定の輸入が予想されるが、国内生産の改善見通しから、431万トン(同33.4%減)と大幅な減少が見込まれている。



25/26年度の砂糖輸入量はわずかな減少見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のてん菜収穫面積は、生産量上位国であるフランス、ドイツ、ポーランドを中心に主要生産各国での減少が見込まれることから、140万ヘクタール(前年度比10.7%減)とかなりの程度の減少が見込まれている(表)。てん菜生産量は、フランスやドイツで単収の増加を見込んでいるものの、作付面積の減少により、1億1375万トン(同2.4%減)とわずかな減少が見込まれている。3月以降、EUおよび英国における26/27年度のてん菜の作付けが開始され、作業の進捗は順調であるとされるが、これまでの暖冬に加え、現在の温暖かつ乾燥した気候により病害虫への懸念が高まっている。
砂糖生産量は、24/25年度と比較しててん菜の糖度が上昇したことにより、1743万トン(同0.6%増)とわずかな増加が見込まれている一方、米国農務省は、てん菜の作付面積減少による減産を見込んでいる。砂糖輸入量は、150万トン(同0.4%減)とわずかな減少が見込まれるものの、EU市場は供給過多の状態が続いていることから、期末在庫は255万トン(同17.7%増)と大幅な増加が見込まれている。

