

ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際価格の動き > 3 国際価格の動向
最終更新日:2026年7月10日
ニューヨーク粗糖先物相場の動き(5/1〜6/10)
〜5月は原油安とタイの砂糖輸出増加などが相場を圧迫〜

2026年5月のニューヨーク粗糖先物相場(7月限)の推移を見ると、1日は原油高(注1)と世界的な砂糖減産見通しにより、1ポンド当たり同14.95セント(注2)と前取引日から上昇した。4日以降は原油高とレアル高(注3)によりさらに値を上げ、5日は同15.37セントをつけた。6日以降はブラジルの増産見通しやエタノール価格の低迷により下落したが、8日以降はレアル高と世界的な砂糖減産見通しから上昇し、13日は同15.38セントとなった。14日以降はドル高により下落に転じ、18日は同14.73セントとなった。19日はブラジルの減産見通しにより上昇したものの、20日以降は原油安とタイの砂糖輸出増加により下落傾向となり、さらに、27日のブラジルの砂糖生産拡大を受けて、28日は同13.93セントまで値を下げた。29日はエルニーニョ現象によるインドのサトウキビ不作見通しから、同14.06セントと上昇した。
6月に入ると、1日は引き続きインドのサトウキビ不作見通しから上昇したが、2日以降は原油安とレアル安などにより下落傾向となり、10日は同13.92セントとなった。
(注1)一般に、原油価格が上昇すると、石油の代替燃料であるバイオエタノールの需要も増加する。バイオエタノールの需要増加により、その原料作物(サトウキビ、てん菜など)のバイオエタノール生産への仕向けが増える一方、それらから生産される食品(サトウキビの場合は砂糖)の生産・供給が減ると想定される。食品用途仕向けの度合いが小さくなるほど需給がひっ迫し、当該食品の価格を押し上げる方向に作用する。
(注2)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。
(注3)粗糖は米ドル建てで取引されるため、米ドルに対してレアルが上昇すると、相対的にブラジル産粗糖の価格競争力が弱まる。世界最大の砂糖輸出国ブラジルの輸出意欲が低下すると、需給のひっ迫につながることから、価格を押し上げる方向に作用する。