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(2026年7月時点予測)

3 世界の砂糖需給に影響を及ぼす各国の動向
(2026年7月時点予測)

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最終更新日:2026年8月10日

3 世界の砂糖需給に影響を及ぼす各国の動向
(2026年7月時点予測)

2026年8月

 
 以下、特段の断りがない限り GlobalData UK Ltd. による予測に基づく記述であり、砂糖に関する数量は粗糖換算である。

 1トン当たりの輸出価格はFOB価格(Free on Board:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用を含めた価格)であり、1トン当たりの輸入価格はCIF価格(Cost Insurance and Freight:保険料・運賃込みの価格。関税額等は含まれていない)である。


 

26/27年度の砂糖輸出量はわずかな減少見込み
 
2026/27年度(4月〜翌3月)のサトウキビ収穫面積は、915万ヘクタール(前年度比0.7%増)と前年度からわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、降雨による収穫遅延が発生しているものの、単収の増加が予測されることから、6億9970万トン(同4.9%増)とやや増加すると見込まれている。

 砂糖生産量は、サトウキビ増産が予測されるものの、砂糖仕向け割合は前年度を下回って推移していることから、4630万トン(同1.0%減)とわずかな減少が見込まれている。なお、エタノール仕向け割合は前年度を上回って推移している。砂糖輸出量は、3562万トン(同2.5%減)とわずかな減少が見込まれているが、引き続き国際市場でのブラジル産砂糖に対する堅調な需要が見込まれている。現地報道によると、同国のエネルギー政策諮問委員会(CNPE)は、7月14日にガソリンへのエタノール混合率を30%から32%へ引き上げることを承認したとしている。




 

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25/26年度の砂糖輸出量はかなりの程度減少見込み
 
2025/26年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、575万ヘクタール(前年度比0.9%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、1)25年のモンスーンが収量向上に寄与したこと、2)マハラシュトラ州など一部地域で発生した洪水の影響が長期的ではないこと―と推測されるため、4億7377万トン(同6.1%増)とかなりの程度増加すると見込まれている。

 砂糖生産量は、主要生産州であるマハラシュトラ州、ウッタル・プラデーシュ州およびカルナータカ州でのサトウキビ増産と歩留まり(糖回収率)の上昇により、3008万トン(同7.6%増)とかなりの程度の増加が見込まれている。一方、砂糖輸出量は、同国政府が砂糖輸出の原則禁止を公表したことなどから369万トン(同9.2%減)とかなりの程度の減少が見込まれている。2026年5月13日に公表された情報によれば、同国政府は、今回の砂糖輸出政策の変更により、これまで輸出を制限していた砂糖(ITCコード〈HSコード〉1701.14-90および1701.99-90に該当する砂糖)の輸出を直ちに禁止した。なお、この変更の適用期間は26年9月30日まで、または別途通知があるまでのいずれか早い時期までとなる。ただし、この禁止措置は、1)EU向けの割当枠(CXL)および関税割当(TRQ)の割当枠に基づくEUおよび米国向け、2)事前認可制度(AAS)、3)国家貿易、4)すでに物理的な輸出プロセスが進行中の貨物―の条件の下で輸出される砂糖には適用されないとしている。




 
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25/26年度の砂糖輸入量は大幅な減少見込み
 
2025/26年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、果実など競合作物より収益性が高いことから生産者が作付けを増加させたことで、121万ヘクタール(前年度比1.3%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、主産地である広西チワン族自治区や雲南省では収穫開始が遅れたが、生育が良好であったため、9039万トン(同22.9%増)と大幅な増加が見込まれている。25/26年度の製糖シーズンは、6月末まで作業を延長していた雲南省を最後に終了した。

 てん菜収穫面積は、トウモロコシや大豆などの競合作物の需要低下で生産者がてん菜の作付けを増加させたことから、23万ヘクタール(同7.8%増)とかなりの程度増加が見込まれている。一方、てん菜生産量は、単収の減少により1266万トン(同5.9%減)とやや減少すると見込まれている。また、米国農務省の報告によれば、主要生産地における豪雨や乾燥した気候がてん菜の生育に影響を及ぼし、糖度の低下を招いたとしている。

 砂糖生産量は、てん菜の減産以上にサトウキビの増産が見込まれているため、1396万トン(同15.6%増)とかなり大きな増加が見込まれている。砂糖輸入量は、引き続き国内の需給ギャップを埋めるために一定の輸入が予想されるが、国内生産の増加見通しから、503万トン(同22.3%減)と大幅な減少が見込まれている。




 

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25/26年度の砂糖期末在庫量は大幅な増加見込み
 
2025/26年度(10月〜翌9月)のてん菜収穫面積は、生産量上位国であるフランス、ドイツ、ポーランドを中心に主要生産国での減少が見込まれることから、140万ヘクタール(前年度比10.7%減)とかなりの程度の減少が見込まれている(表)。てん菜生産量は、フランスやドイツで単収の増加が見込まれているものの、作付面積の減少により、1億1151万トン(同4.3%減)とやや減少すると見込まれている。また、EUおよび英国における26/27年度のてん菜の作付けは、作業がほぼ完了したとされる中、現在の高温かつ乾燥した気候により、収量低下や病害虫発生の懸念が高まっている。

 砂糖生産量は、24/25年度と比較しててん菜の糖度が上昇したことで、1743万トン(同1.5%増)とわずかな増加が見込まれている。砂糖輸入量は、172万トン(同14.3%増)とかなり大きな増加が見込まれている中、消費量は前年度並みが見込まれている。この結果、期末在庫は、289万トン(同33.1%増)と大幅な増加が見込まれている。
 


 
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