ニューヨーク粗糖先物相場の動き(7/1〜8/10)
〜8月に入り世界的な砂糖供給不足の見通しにより1ポンド当たり16セント台まで上昇〜
2026年7月のニューヨーク粗糖先物相場(10月限)の推移を見ると、1日はインドの減産懸念により、1ポンド当たり14.99セント(注1)をつけた。2日以降はレアル高(注2)と原油安(注3)により変動した後、15日以降はインドの雨不足によるサトウキビ減産の懸念が和らいだことから、16日は同14.44セントと下落した。17日以降はインドの減産懸念緩和による下落圧力が続く中、主に原油相場により変動し、31日は同14.66セントをつけた。
8月に入ると、3日は世界的な砂糖供給不足の見通しにより、同15.01セントと上昇した。4日以降は世界的な砂糖供給不足の見通しによりさらに上昇し、10日は同16.47セントをつけた。
(注1)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。
(注2)粗糖は米ドル建てで取引されるため、米ドルに対してレアルが上昇すると、相対的にブラジル産粗糖の価格競争力が弱まる。世界最大の砂糖輸出国ブラジルの輸出意欲が低下すると、需給のひっ迫につながることから、価格を押し上げる方向に作用する。
(注3)一般に、原油価格が下落すると、石油の代替燃料であるバイオエタノールの需要も減少する。バイオエタノールの需要減少により、その原料作物(サトウキビ、てん菜など)のバイオエタノール生産への仕向けが減る一方、それらから生産される食品(サトウキビの場合は砂糖)の生産・供給が増えると想定される。食品用途仕向けの度合いが大きくなるほど需給が緩和し、当該食品の価格を押し下げる方向に作用する。