

ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 3 世界の砂糖需給に影響を及ぼす各国の動向(2026年8月時点予測)
最終更新日:2026年9月10日

26/27年度の砂糖輸出量はやや減少見込み
2026/27年度(4月〜翌3月)のサトウキビ収穫面積は、915万ヘクタール(前年度比0.7%増)と前年度からわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、降雨による収穫遅延が発生しているものの、単収増加が予測されることから、6億9970万トン(同4.9%増)とやや増加すると見込まれている。
砂糖生産量は、サトウキビの増産が予測されるものの、ATR(注)および砂糖仕向け割合は前年度を下回って推移していることから、4569万トン(同2.3%減)とわずかな減少が見込まれている。なお、エタノール仕向け割合は、前年度を上回って推移している。砂糖輸出量は、3501万トン(同4.1%減)とやや減少すると見込まれているが、引き続き国際市場でのブラジル産砂糖に対する堅調な需要が見込まれている。現地報道によると、同国のエネルギー政策諮問委員会(CNPE)は7月14日、ガソリンへのエタノール混合率を30%から32%へ引き上げることを承認した。この引き上げは8月1日から適用されている。
(注)1トン当たりの平均回収糖分。ポルトガル語でAçúcar Total Recuperável(総回収可能糖量)の略。



25/26年度の砂糖輸出量はかなり大きな減少見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、575万ヘクタール(前年度比0.9%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、1)25年のモンスーンが収量向上に寄与したこと、2)マハラシュトラ州など一部地域で発生した洪水の影響が長期的ではないこと―と推測されるため、4億7377万トン(同6.1%増)とかなりの程度増加すると見込まれている。
砂糖生産量は、主要生産州であるマハラシュトラ州、ウッタル・プラデーシュ州およびカルナータカ州でのサトウキビ増産と歩留まり(糖回収率)の上昇により、3008万トン(同7.6%増)とかなりの程度の増加が見込まれている。一方、砂糖輸出量は、同国政府が26年9月30日までの砂糖輸出の原則禁止を公表したことなどから、354万トン(同13.0%減)とかなり大きく減少すると見込まれている。



25/26年度の砂糖輸入量は大幅な減少見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、果実など競合作物より収益性が高いことから生産者が作付けを増加させたことで、125万ヘクタール(前年度比5.1%増)とやや増加すると見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、主産地である広西チワン族自治区や雲南省で収穫開始が遅れたが、生育が良好であったため、9041万トン(同23.0%増)と大幅な増加が見込まれている。25/26年度の製糖シーズンは、6月末まで作業を延長していた雲南省を最後に終了した。
てん菜収穫面積は、トウモロコシや大豆などの競合作物の需要低下で生産者がてん菜の作付けを増加させたことから、23万ヘクタール(同7.8%増)とかなりの程度増加すると見込まれている。一方、てん菜生産量は、単収の減少により1263万トン(同6.2%減)とかなりの程度減少すると見込まれている。また、米国農務省の報告によれば、主産地における豪雨や乾燥した気候がてん菜の生育に影響を及ぼし、糖度の低下を招いたとしている。
砂糖生産量は、てん菜の減産以上にサトウキビの増産が見込まれているため、1402万トン(同16.2%増)と大幅な増加が見込まれている。砂糖輸入量は、引き続き国内の需給ギャップを埋めるために一定の輸入が予想されるが、国内生産の増加見通しから、517万トン(同20.1%減)と大幅な減少が見込まれている。



25/26年度の砂糖期末在庫量は大幅な増加見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のてん菜収穫面積は、生産量上位国であるフランス、ドイツ、ポーランドを中心に主産国での減少が見込まれることから、140万ヘクタール(前年度比10.7%減)とかなりの程度減少すると見込まれている(表)。てん菜生産量は、フランスやドイツで単収の増加が見込まれているものの、作付面積の減少により、1億1151万トン(同4.3%減)とやや減少すると見込まれている。また、EUおよび英国における26/27年度のてん菜生産については、高温かつ乾燥した気候により、収量低下や病害虫発生のリスクが高まっている。
砂糖生産量は、24/25年度と比較しててん菜の糖度が上昇したことで、1740万トン(同1.3%増)とわずかな増加が見込まれている。砂糖輸入量は、187万トン(同24.5%増)と大幅な増加が見込まれている中、消費量は前年度並みが見込まれている。この結果、期末在庫は、300万トン(同38.2%増)と大幅な増加が見込まれている。

