最終更新日:2024年8月5日
広報webマガジン「alic」2024年8月号
夏の野菜といえば、この「にがうり」(ゴーヤ、レイシともいいます)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。8月が最も出荷が多くなる今がまさに“旬”の野菜です。
「にがうり」は、もともと沖縄県や九州南部を中心に食されていた地域特産野菜で、平成12年の沖縄サミット、翌年のNHKドラマ「ちゅらさん」の放映などをきっかけに知名度が一気に上がり、今は、全国どこでも手に入る野菜となりました。
また、生産量が最も多い沖縄県は、平成5年のウリミバエ根絶まで本土への出荷が出来ずにいましたが、関係者による多くの努力により運ぶことができるようになりました。
にがうりは、病気などになりにくく、栽培が比較的容易であるため、家庭や学校などで植えられることも多く、室内や地面の温度上昇を抑えるグリーン・カーテンとしても利用されています。
代表的なにがうり料理であるゴーヤーチャンプルーの「チャンプルー」とは沖縄県の方言で「ごちゃまぜ」を意味し、にがうり、豆腐、豚肉などさまざまな食材を一緒に炒めた非常に栄養バランスのよい一品です。
にがうりは100グラム中に76ミリグラムのビタミンCが含まれており、これはキャベツの約2倍にあたります。ビタミンCは加熱に弱いのですが、にがうりは果皮が硬いため損失が少ないのも特徴です。
また、にがうりの特徴的な苦みは「モモルデシン」と呼ばれる成分で、食欲増進が期待できます。
夏バテ予防に、積極的に食卓に取り入れたいですね!
※ にがうりの世界をもっと知りたい方はこちらへ
→(野菜情報2024年8月号
今月の野菜「にがうり」)
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196