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【alicだより】米国食肉輸出連合会(USMEF)との定期情報交換会議の開催について

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最終更新日:2024年10月7日
広報webマガジン「alic」2024年10月号
 alicは、9月9日(月)米国食肉輸出連合会(以下「USMEF」という)との定期情報交換会議を東京で開催しました。
 この会議は、両国の牛肉・豚肉の需給動向などについて意見交換を行う場として1981年から定期的に開催しており、今回で36回目を迎えました。
 会議では、alic天羽理事長とUSMEFホルストロム会長とのあいさつ後、両国の牛肉と豚肉の需給動向などについて活発な意見交換が行われ、有意義なものになりました。
 会議の最後に、alicとUSMEFで引き続き交流を深めていくことを約束しました。次回は来年、米国での開催を予定しています。
<左からUSMEF加藤ジャパンディレクター、 ホルストロム会長、ALIC天羽理事長、 ヒナーズ主席副会長、新納総括理事>

USMEFからの主な説明内容

【牛肉関連】
米国の肉用牛飼養頭数は減少局面にあり、2024年は繁殖雌牛の淘汰とうたが進んだことから牛肉生産量は前年から1%程度の減少に抑えられるが、25年は前年を5%程度下回ると見込まれる。その後、早くて27年から増産に転じると見込んでいる。
24年は、牛の1頭当たりの枝肉重量がフィードロットでの肥育期間の長期化などから、前年同月を上回る水準で推移しており、重量の増加が生産量の一部を補っている。
干ばつの状況は現在、大幅に改善しており、中西部から西部カリフォルニア州にかけての牧草地帯の状況は良好とされる。
米国では近年、高品質な牛肉の需要の高まりなどから、牛肉の格付けはプライムとチョイス等級の割合が増加しており、品質の向上がみられる。
牛肉生産量の減少に伴い、24年〜25年の牛肉輸出量(内臓肉含む)も前年比で減少する見込み。


【豚肉関連】
豊作が見込まれるトウモロコシ価格の低下により、米国の豚肉生産は増加している。
豚肉輸出量の約5割を占めるラテンアメリカの需要増などから輸出は堅調に推移しており、25年も増加が見込まれる。
カリフォルニア州では母豚の飼養基準と同基準を満たさない豚肉の販売を禁止する同州法第12号が施行され、同州内の豚肉価格は上昇し、消費は減少している。
米国食肉輸出連合会(USMEF:U.S. Meat Export Federation)
 1976年に米国の食肉関連企業などにより設立された団体。主な活動は、米国の食肉製品の輸出を拡大するために広報・宣伝、販売促進、畜産情報の提供など。
 
(調査情報部)
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196