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最終更新日:2025年6月5日
広報webマガジン「alic」2025年6月号

今月の表紙

水無月
 6月は、和風月名(わふうげつめい)で「水無月」です。6月の梅雨の時期なのに、「水が無い月?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「無」は、助詞の「の」を意味するもので、「水の月」、田に水を引く月という意味だと言われています。
 また、旧暦の6月1日は氷の節句(氷の(つい)(たち))です。古くは、宮中でこの日を「氷の節会(せちえ)」と呼び、氷室を開き、保存した氷を食べる行事があったそうです。しかし現在のように冷蔵庫があるわけではない当時、氷は、庶民にとって大変貴重なものだったのでしょう。そこで作られたのが、氷に似せたお菓子「水無月」です。
 
 
 特に京都では、6月30日に和菓子の「水無月」を食べる風習があります。6月30日は、「夏越しの祓(なごしのはらえ)」で、1年の半分が過ぎたということで、半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事が行われます。かつて貴族たちは氷を食べて暑気払いをしましたが、庶民はそのような高価なものはいただけません。そこで代用品として氷に見立てて三角形の外郎(ういろう)を作り、上に魔除けの小豆を載せた「水無月」が作られたとのことです。
(参考:京都府「kyoto Side:https://www.kyotoside.jp/」)
 
雨が多くなり、夏を感じる日も出てくる今日この頃、「水無月」を食べて涼しさを感じてみるのはいかがでしょうか。
 

編集部から

 今月号では、「まめ知識」で牛乳パックのリサイクルについて掲載させていただきました。牛乳の紙パック一つについても歴史があり、発展があり、様々な工夫があることを知っていただければと思います。
 そして、一つのグループが感じた「もったいない」の気持ちが全国へと広がった活動を目にしますと、私たちには変える力があることを感じます。「洗って、干して、開いて」の作業、忙しい日々の中で少し面倒と感じてしまうこともあるかもしれませんが、そこにつながった気持ちや経緯、そして、生み出される新たな商品といった「循環」を知ることで、面倒と思ってしまう気持ちは、前向きなものへと変わるのではないでしょうか。
 
 また、「alicだより」にも書かせていただきましたが、alicは6月7日と8日に徳島県で開催される食育推進全国大会に出展します。このようなイベントの出展は、年に数回ありますが、食育推進全国大会の特徴は、高校生や大学生といった若い世代が多く参加していることです。alicブースに来ていただき、若い方のご意見・感想をお聞きできることは大変嬉しく思います。
 6月が始まりましたね。気候に大きく影響を受ける農業、これからの梅雨、そして、夏が気になるところです。ここ数年、梅雨は平年との変動が大きく、夏は猛暑が続いています。今年はどうか平穏に過ぎて欲しいと願うばかりです。
 そろそろ梅雨の足音も聞こえてきますが、和菓子の「水無月」を頂いて、雨にも負けずに乗り切りたいと思います!

  

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