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まめ知識

意外と知らない和牛のこと

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最終更新日:2025年9月5日
広報webマガジン「alic」2025年9月号
 スーパーや飲食店などでよく見る「和牛」ですが、日本で育てられた牛ということのほかに、いくつか品種があることなどをご存じでしょうか?今回は、「和牛」のことや、「和牛」の生産者の現状などについてご紹介します。

1 和牛は4品種

 焼肉店などの飲食店、精肉店やスーパーの精肉コーナーに行った時、「和牛」という2文字を見かけると思います。実は「和牛」には、4品種あることをご存じでしょうか?

 まず、黒毛和種。和牛というと、多くの方がこの黒毛和種をイメージされるのではないでしょうか。実際、日本で飼養されている和牛のうち、9割以上の頭数を占めるのがこの品種です。

 次に、(あか)(和種。熊本県や高知県が主な産地です。「あか牛」などとも呼ばれ、その名のとおり、毛色が薄い茶色の牛です。

 続いては、日本短角種。主産県は岩手県、毛色は褐毛和種よりも少し濃い茶色で、もともと東北地方の在来牛が起源であるため、寒冷な気候に強いといわれています。

 最後にご紹介するのが無角和種。山口県で飼養されている、黒毛和種に似た黒い毛色の牛で、角がない品種です。和牛の中で最も頭数が少ない品種です。

2 alicは和牛とその生産者を応援しています

 日本各地で、品種ごとの特長やその地域の特色を生かして育てられている和牛ですが、飼料(エサ)代をはじめとする生産コストの高騰により、生産農家の経営が厳しい状況が続いています。

 また、物価高による生活防衛の意識から、高品質な和牛肉の需要が弱まっています。

 そこで、和牛肉の消費を盛り上げるため、alicは、消費者の方々に和牛や生産者のことを知っていただき、多くの方に和牛肉を食べてもらうための各種取り組みを支援しています。和牛に関するイベントを見かけたら、ぜひ足を運んでいただいて、もっと和牛のことについて知っていただければと思います。

 

<イベント会場と試食会の様子>

3 和牛肉の楽しみ方はいろいろ

 皆さんは「よし、美味しい和牛肉を食べよう!」となったとき、どちらで食べられますか?スーパーや精肉店で購入して自宅で、というのが一番お手軽でしょうか。飲食店もいいですね。焼き肉、しゃぶしゃぶ、すき焼き、鉄板焼き……などなど、味わい方も多彩です。

 また、インターネット経由でもいろいろな和牛肉を購入することができますし、ふるさと納税の返礼品としている自治体も数多くあります。旅行先で、その土地で育てられたブランド和牛を味わうというのも、旅の醍醐味の一つですね。

 和牛の品種、楽しみ方などを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?ぜひ和牛肉の美味しさを再認識していただき、和牛肉を食べることを通じて生産者を応援していただけたらと思います。
(調査情報部)
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 総務部 (担当:総務広報課)
Tel:03-3583-8196