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仮に国内産糖の生産が立ち行かなかった場合、その原料となるさとうきびやてん菜の栽培はどうなるの?
さとうきびの生産地である沖縄県と鹿児島県の南西諸島は、台風の常襲地帯である一方で、ダムなどの水源が乏しく干ばつになりやすい、農作物の生産には非常に厳しい地域です。そのような環境下で、自然災害に強いさとうきびは、他に代わるものがない重要な作物です。実際、これらの地域において、農家の約7割がさとうきびを栽培し、栽培面積は畑作面積の約半分を占めています。
一方、てん菜は寒冷な気候に適しているため北海道でのみ栽培されていますが、北海道の畑作農家では、連作障害を防ぐための輪作が行われています。
また、さとうきびもてん菜も、生産者だけでなく国内産糖の製造工場や地域で収穫した作物の輸送に携わる方々など関連する産業と密接に関係して、地域の経済や雇用を支える上でも貢献しています。その生産農家のみならず、そこに暮らす多くの人々の生活や社会を守る基幹作物なのです。
どうして国内産糖の生産者の経営安定を図るの?
砂糖が消費者である我々にとっても大変重要な食品だからです。砂糖は、国民の摂取カロリー全体の約8%を占め、食料需給率への寄与度も高い品目であり、また脳とからだのエネルギー源となっている国民にとって必要不可欠な食料です。砂糖の安定供給を図ることにより日本中の食生活を支えているということを肝に銘じて業務にあたっています。