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砂糖ができるまで

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最終更新日:2008年12月2日

さとうきびからどうやって砂糖になるのですか?

さとうきびから砂糖を作るには、普通は2段階の工程を経ます。最初の段階では、粗糖と呼ばれる原料を作ります。産地の原料糖工場で、収穫されたさとうきびの茎を細かく砕いて汁を搾ります。その汁の中の不純物を取り除いた後に煮詰めて結晶を作ります。この結晶と、結晶にならなかった溶液(糖蜜)の混合物を遠心分離機にかけ、糖蜜を振り分けると粗糖のできあがりです。この粗糖は、消費地に近い精製糖工場に運ばれます。
次の段階は、精製糖工場で行われます。まず粗糖の表面を糖蜜で洗った後、遠心分離機にかけて振り分けます。振り分けた結晶をお湯に溶かし、さらに不純物を取り除くと、無色透明な糖液となります。これを煮詰めて結晶を生じさせ、再び遠心分離機にかけると現れるのが白い結晶の「砂糖」です。

原料糖のできるまで


原料甘蔗搬入
甘蔗を計量し受入れる



工場に搬入する



ユニグレーター
甘蔗を細かく破砕し、
糖汁をしぼり出しやすくする



圧搾工程



四重圧搾機
ローラーで圧搾して
糖汁をしぼり出す



清浄工程


連続沈殿槽
凝固した不純物を
沈殿させ、
上澄み液をとり出す



真空結晶缶
真空状態のもとで
濃縮し、
結晶を成長させる



煎糖分蜜工程


遠心分離機
結晶と糖蜜の
混合物から
結晶をとり出す



原料糖出荷

精製糖のできるまで


原料糖搬入




洗糖機
原料糖結晶の表面は不純物が多く、
固い蜜膜で覆われているので、
蜜とよく混合して温度をあげ、
洗いやすくする



洗糖ろ過工程


洗糖遠心分離機
結晶と蜜を分ける



溶解槽
表面をきれいにした
結晶を温水に
溶解し、
糖液をつくる



清浄工程


イオン交換樹脂塔
色や微量の
不純物を除き、
きれいな糖液にする



真空結晶缶
真空状態のもとで
糖液を濃縮し、
結晶を成長させる



結晶分蜜工程


製品遠心分離機
結晶と糖液の混合物
(白下)から
結晶をとり出す



製品出荷
フォークリフト

てん菜からどうやって砂糖になるのですか?

てん菜から砂糖を作る工程は、まず、洗った根の部分を千切りにし、温水に浸して糖分を溶け出させます。そして、この糖液をさとうきびと同様に煮詰めて砂糖を作ります。甘しゃ糖は、多くの場合、粗糖の生産と精製を行う場所が異なりますが、てん菜糖の場合は、ほとんどが生産地で精製まで行われるので、一般には粗糖は作られません。

てんさいからの砂糖製造工程