これからが旬、新たまねぎ!
最終更新日:2015年2月19日
新たまねぎとは?
新たまねぎ
たまねぎは、春まき又は秋まきで栽培される「黄たまねぎ」の品種群があり、貯蔵しやすい性質から、店頭には1年を通じて出回っています。一般的に「たまねぎ」といえば、この黄たまねぎがイメージされます。
一方で、春に旬を迎える「白たまねぎ」の品種群を中心とする「新たまねぎ」は、生で食べるとみずみずしく、独特の甘みがあるので、春の訪れを感じさせる野菜の代表格となっています。
たまねぎの産地
たまねぎの出荷量はばれいしょ、キャベツ、だいこんに次いで、野菜の第4位です。たまねぎは貯蔵できることから周年で出回る重要な野菜で、家庭でもよく使われます。
たまねぎの主生産地は北海道や佐賀県、兵庫県などです。
北海道は全国収穫量の約6割を占め、次いで佐賀県、兵庫県、愛知県と続き、上位4道県で全国の8割以上が生産されています。
新たまねぎは、静岡県産が国内で一番早く出回り、1月上旬から出荷が開始されます。順次、熊本県、愛知県などから出荷され、6月下旬くらいまで続きます。
新たまねぎの特徴
収穫風景
新たまねぎは葉がみずみずしいうちに収穫をします。皮が薄くて水分を多く含み、生でも辛くありません。また、たまねぎ独特の苦みやにおいが少なく、柔らかいのも特徴です。
〈調理方法〉
新たまねぎは、そのまま生で薄くスライスして、水にさらさずにサラダやサンドイッチにお使いいただけます。炒めることで新たまねぎのさわやかな食感を味わうことができますが、火の通りが早いので短時間で調理してください。
〈保存方法〉
新たまねぎは、乾燥させないで収穫後すぐに出荷され水分が多いため、あまり日もちがしません。できるだけ早く食べきりましょう。ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存し、2〜3日で食べきってください。
〈栄養・機能性成分〉
たまねぎ独特のにおい成分は、主に硫化アリルで、交感神経を刺激して体温を上昇させます。体温の上昇は、風邪の予防になり、脂肪の燃焼も促進させます。
また、血液をサラサラにする成分も硫化アリルの一種であるプロピルメチルジスルフィドで、コレステロールの代謝促進や血栓予防に効果があり、動脈硬化の予防になるといわれています。
さらに、ケルセチンというフラボノイド色素の一種が含まれており、抗酸化作用があるので、発ガンの抑制や動脈硬化の予防をする働きがあると考えられています。
野菜情報の発信
機構では、野菜需給協議会の現地協議会として、2月下旬に今回紹介した新たまねぎの産地の一つである静岡県浜松市で、生産者との意見交換やほ場視察を開催いたします。その概要については、後日機構のホームページに掲載いたします。
また、機構では野菜に関する情報提供を行っています。
情報発信ツールの一つであるベジ探では、生産、輸入、消費、気象などの統計資料や野菜需給・価格動向レポート、おすすめ野菜、ベジシャス(産地の生産状況や簡単レシピ)など、野菜の需給等に関する情報をご覧いただけます。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196