あなたの知らない野菜の世界〜加工・業務用野菜を支える仕組み〜
最終更新日:2018年11月20日
大変失礼しました。どちらも同じ「キャベツ」ですよね。でも右側のキャベツは普段、皆さんはお手に取ったことがないはずです。
なぜなら、このキャベツは、「加工・業務用」の品種のキャベツだからです。
存在感が高まる加工・業務用野菜
加工・業務用野菜とは、飲食店など外食や総菜・カット野菜等の中食といった、家庭消費向け以外で利用される野菜を指します。皆さんが普段調理される野菜と比べ、ボリューム感や可食部分の多さが特徴です。
加工・業務用野菜の需要は、野菜全体の需要量の6割を占めており、高齢化や共働きの増加など生活環境の変化に伴い、その割合は、さらに高まる見込みです。
定時・定量出荷が課題
加工・業務用野菜は、ユーザーにとっては、日々の業務で必要となるので、安定的な供給が求められています。
しかし、野菜生産は天候の影響を受けやすく、生産量が変動しやすい作物です。そこで生産者は、適応性の高い品種を選択したり、貯蔵用の保冷庫を整備するなど、創意工夫で出荷の安定に努めています。
一方で、ユーザーにおいても、国産の欠品リスクを補うために輸入品も利用しています。その割合は、全体の3割を占めています。
目指すは国産野菜のシェア奪還!
しかし、国産野菜に対する消費者のニーズは根強いものがあります。
そこでalicでは、加工・業務用野菜の収穫安定のための取組や生産・流通における安定供給のための取組に対し支援することで、国産野菜の生産拡大と安定供給に向けた取り組みを推進しています。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
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