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「かんしょでん粉」について

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最終更新日:2019年11月27日

「でん粉」ってなあに?

 「でん粉」というと、まず「片栗粉」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
 実は、でん粉は、皆さんが普段口にする水あめやぶどう糖などの甘味料や、かまぼこなどの畜水産練製品や麺類など、多くの食べ物に含まれています。また、錠剤などの医薬品や段ボール、接着剤などにも用いられています。
 でん粉の原料は、とうもろこし、じゃがいも(ばれいしょ)、さつまいも(かんしょ)、小麦、葛、わらび、緑豆などさまざまです。
 国内で供給されているでん粉の約9割は輸入とうもろこしから、残りは国産のいもから作られています。この国産のうちの1割が、さつまいもから作られる「かんしょでん粉」です。

「かんしょでん粉」って?

 かんしょでん粉の原料となるさつまいもは、鹿児島県でのみ生産されており、私たちが普段食べている紫色のさつまいもよりも一回り大きくて肉色が白く、でん粉含量が多いのが特徴です。
かんしょでん粉の原料となるさつまいも
かんしょでん粉の原料となるさつまいも
 かんしょでん粉はこれまで、主に清涼飲料などの甘味料の原料として利用されてきました。しかし、近年は、かんしょでん粉をお料理やお菓子作りに活かす取り組みがみられ、レシピのコンテストが地元・鹿児島県で行われています。さつまいもを使った「いももち」や、牛乳と砂糖を使った「ブラマンジェ」など、ぷるぷるモチモチの食感を活かしたスイーツも、数多く楽しむことができます。また、かんしょでん粉を使用したおせんべいは、サクサクとした軽い食感が楽しめます。揚げ物粉に使えば、あんかけや南蛮漬けと相性が良く、味のよくしみる衣になります。
 かんしょでん粉は、鹿児島県内ではスーパーなどでも販売されていますが、それ以外の地域ではインターネット販売を通じて購入できます。また、検索すれば、様々な料理のレシピが出てきます。(当機構Webサイトにも、レシピを掲載しております。)
皆さんも是非、かんしょでん粉を使って、その魅力を感じてみてください。
資料:農林水産省調べ(※)
資料:農林水産省調べ(※)
(※)解説
「糖化製品」とは、異性化糖、水あめ、ぶどう糖のことで、これらは甘味料の一種です。
「化工でん粉」とは、天然のでん粉に科学的、物理的な化工を施して、特性の改善や機能性の増強を施したでん粉です。
「その他」には、菓子類や麺類などの加工食品を含みます。

 
 alicでは、国産のかんしょでん粉が安定的に供給され、身近な商品として消費者の皆様のお手元に届くように「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」に基づき、国内のでん粉の原料となるいもの生産者及びでん粉製造事業者への支援を行っています。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196