さつまいもを原料とする「かんしょでん粉」について
最終更新日:2022年9月22日
「でん粉」の幅広い用途
でん粉は、片栗粉などの食品のほか、錠剤などの医薬品、ビール、段ボール、接着剤など、その用途は多岐にわたっています。
また、私たちが普段口にする清涼飲料水やキャンディなどにも甘味料(水あめ、ぶどう糖などの糖化製品)としてでん粉は使われています。
国内で供給されるでん粉の約9割は輸入とうもろこしを原料とするコーンスターチ、残りは北海道のじゃがいもを原料とする「ばれいしょでん粉」や鹿児島県及び宮崎県のさつまいもを原料とする「かんしょでん粉」となっています。
「かんしょでん粉」の位置付け
かんしょでん粉の原料となるさつまいもが生産される鹿児島県や宮崎県は、台風常襲地域であることに加え、農作物などの作付けに不向きなシラス(火山灰)土壌であり、そのシラス土壌に適したさつまいもは、地域の経済を支える重要な作物の一つです。
かんしょでん粉は、これまで主に糖化製品として利用されてきましたが、近年、様々な食感を生かして、菓子類や麺類など色々な食品へ利用する動きが広がっています。
例えば、かんしょでん粉を使用した春雨は、味がからみやすく、ソフトな弾力感があります。また、落花生を使った「ピーナツ豆腐」、さつまいもを使った「からいもだんご」、牛乳と砂糖を加えた「ブランマンジェ」など、ぷるぷるモチモチの食感を生かしたものも作ることができます。
安心の国内産でん粉の製造を支えるために
alicでは、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」に基づき、国内のでん粉の原料となるいもの生産者及びでん粉を製造する事業者への支援を実施しています。この制度は、国産のかんしょでん粉が消費者の皆様のお手元に安定的に供給する役割を担っています。
制度についての説明やでん粉を使ったレシピなどの情報をalicのHPで紹介しておりますので、是非、ご覧ください。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
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