第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会が開催されました!
最終更新日:2022年12月23日
はじめに
皆さんは、「全国和牛能力共進会(以下「全共」という。)」をご存じでしょうか。全共は、「和牛のオリンピック」とも呼ばれ、5年に1度、日本全国の優秀な和牛を一堂に集めて和牛の能力を競う国内最大級の和牛の品評会です。
そんな第12回全共が、10月6日(木)から10日(月)にかけて、黒毛和種の飼養頭数が日本一の鹿児島県の霧島市と南九州市で開催されました。
大会が開催された鹿児島県霧島市と南九州市
和牛の能力とは?
全共で競われる「和牛の能力」には、お肉のおいしさだけでなく色々な項目があります。例えば、母牛の「繁殖能力」は肉用牛経営において、経営の効率化に直結する重要な能力とされています。
なぜならば、同じだけエサを食べるのに、1年に1頭子牛を産む母牛と、2年に1頭しか産まない母牛がいれば、産まれる子牛の頭数に2倍の差が出てしまうからです。
第12回大会の様子
全共では、このように、母牛の体形などを審査し、産肉能力、繁殖能力を判断する「種牛の部」、肥育牛の肉質などを審査する「肉牛の部」に加えて、今後の和牛生産の後継者を育成する「高校及び農業大学校の部」の3つの部門で審査が行われました。
本大会には41道府県の出品者、約440頭の和牛が参加しました。
開会式の入場行進の様子
会場では、一般来場者向けのイベントも多数行われ、特に、全国のブランド牛の試食などを楽しめる和牛振興エリアは、大会期間中を通じて大きな賑わいを見せ、試食には多くの家族連れによる長蛇の列ができました。
5日間にわたり約31万人が来場した本大会は盛況のうちに閉会し、最高賞となる名誉賞(内閣総理大臣賞)には、鹿児島県と宮崎県の出品者がそれぞれ選ばれました。特に鹿児島県は、部門別の審査で多数の好成績を収めており、日本を代表する和牛生産県としての実力を存分に発揮した結果となりました。
上位入賞を果たした牛たち
受賞した出品者の方々
おわりに
(独)農畜産業振興機構では、これからも、肉用牛生産者に対する肉用牛肥育経営安定交付金制度(牛マルキン)をはじめ、様々な畜産関連対策を通じて、我が国固有の財産であり、日本の食文化を代表する和牛を生産する農家の皆様を応援してまいります。
牛マルキンの概要
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農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196