でん粉は、でん粉の利用範囲が、極めて多岐に渡っていて、食用としての利用のほか、医薬品や工業用のノリ(段ボール・クリーニング仕上げ用・建築資材ボード)やインクなどにも使われています。
食用では、でん粉を分解すれば糖分になるため、
(1)糖化用として、水あめ、ブドウ糖、果糖、異性化糖などに加工され、清涼飲料、菓子類に甘味料として、使われています。
(2)でん粉の直接利用として食品分野では、ビール醸造用として多く使用されていますが、最近では、コーンスターチを使用しない発泡酒の出現により減少しています。
ついで、伝統的な固有用途として水産練り製品、米菓やスナック、ビスケットなどの和洋菓子、麺類、片栗粉、カレー粉、天ぷら粉、ベーキングパウダーなど、さらにソースなどの調味料やインスタント食品にも使用されています。
最近では、消費者ニーズを反映して、おいしさや簡便さだけではなく、健康、ダイエットやファッション志向などが高まり、古くから食品として使われていたでん粉を機能面からとらえ、特性を生かした新しい用途を拡大する動きが活発化しています。