砂糖の種類と活用
最終更新日:2011年2月18日
(独)農畜産業振興機構(ALIC)から、皆様の食生活に関連した情報をお届けしています。
さて今回は、砂糖の種類と上手な使い方ついて紹介しましょう。
砂糖には色々な種類がありますが、ソフトシュガーとハードシュガーに大きく分かれています。上白糖、三温糖など結晶が細かくしっとりした感じからソフトシュガーと呼ばれています。クラニュー糖・白ざら糖などは、結晶が大きく高純度の砂糖でハードシュガーと呼ばれています。
この他、角砂糖・粉砂糖など加工した砂糖や昔からの伝統的な製法による黒砂糖などがあります。
◆ソフトシュガー
◇上白糖
日本で使われる砂糖の中では、最も一般的な砂糖で結晶が細かくしっとりしたソフトな風味で、料理、お菓子、飲み物なんにでもあいます。
◇三温糖
黄褐色をした砂糖で、上白糖やグラニュー糖に比べて特有の風味を持っており、甘さも強く感じます。煮物や佃煮などに使うと、上白糖などに比べて、強い甘さとコクがでます。
◆ハードシュガー
◇グラニュー糖
上白糖より結晶が大きくサラサラした感じの砂糖です。クセのない淡泊な甘さで、香りを楽しむコーヒーや紅茶、素材を活かしたケーキ作り、メレンゲの泡立ちの決め手として向いています。
◇白ざら糖
グラニュー糖より結晶が大きく無色透明。純度が高く光沢があるので、美しく仕上げる高級菓子やゼリー、果実酒などの業務用として主に使われています。
◇中ざら糖
純度が高くカラメルにより黄褐色をしていますが、独特なまろやかな風味があり、漬け物や煮物に向いています。
◆液糖
溶かす手間が省けるのでガムシロップをはじめとして清涼飲料水、ソース、焼き肉のタレなどに使われます。
◆加工糖
◇氷砂糖
氷のように見える大きな結晶が特徴です。溶けるのに時間がかかるので、果実酒作りにもっとも適しています。キャンディーとしてそのまま食べられるので、エネルギー補給として昔から山登りやキャンプの必需品です。
◇粉砂糖
グラニュー糖を粉砕して作る粉雪のような粒子の細かい砂糖です。フルーツに振りかけたり、ケーキやクッキーの華やかなデコレーションに最適です。
◆含蜜糖
◇黒砂糖
さとうきびの絞り汁をそのままに詰めて固めたものです。濃厚な甘さと、強い風味があります。
沖縄県や鹿児島県南西諸島で作られています。そのままでおやつに食べますが、かりんとうや羊羹などのお菓子に使われます。
ひと口に砂糖と言っても、色形風味まで様々です。日々の料理に砂糖を上手に使うことで味わいや仕上がりの美しさを演出することができます。、砂糖の働きを知り砂糖の種類や特徴を生かした美味しい料理にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
◆国内産の砂糖を支える砂糖の価格調整制度
私たちの食生活の中で、毎日のお料理やお菓子作りに欠かすことが出来ない砂糖ですが、我が国の砂糖の消費量の210万dの内、国内生産量は約3分の1程度にすぎず残りの3分の2を輸入に頼っています。一方、国内で生産される砂糖の原料となる甜菜、さとうきびは、それぞれ北海道、鹿児島県南西諸島、沖縄県における重要な農作物であり、基幹産業として地域経済の維持発展に大きな役割を果たしています。
当機構は「砂糖の価格調整に関する法律」に基づき、国内産糖と輸入糖の間の内外価格差を緩和し合理的な価格で提供すると共に、生産者の経営の安定を図りつつ、消費者の皆さんに砂糖が安定的に提供されるよう努めています。
(消費科学連合会「消費の道しるべ」(平成23年1月号)に掲載)
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
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