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甘い砂糖の癒し効果

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最終更新日:2022年9月30日

 女性にって、スイーツは身近なものだと思います。
 最近は、スポーツやアウトドア時のエネルギー補給のためのようかんや話題を呼ぶ等、甘いものを楽しむだけではなく、その効能にも関心が持たれるようになりました。

意外に少ない砂糖の消費量

 「豊かさの象徴」と言われた砂糖も、日本における一人当たり消費量は、1974年をピークに年々減り続けています。
 直近の調査では、日本の一人当たり年間砂糖消費量は17.5キログラムとなっています。これが多いのか、少ないのか、外国と比較してみましょう。欧米と比べてみると、食文化の違いを考慮したとしても、日本の消費量は三分の一程度です。
砂糖消費量

砂糖は太る?

 砂糖のエネルギーは、ご飯やそば、パンなど他の穀物の主成分であるデンプンと変わらず、1グラム当たり約4キロカロリーです。それでも、「体によくないのでは?」と思う皆様に向けて、今回は砂糖の効能について触れたいと思います。

疲れたときの特効薬

 疲れた時、甘いものが欲しくなる時はありませんか?それは脳からの「甘いものを食べたい」という指令です。

 疲労というのは、エネルギーを消費しすぎて、肝臓に貯蔵していたグリコーゲンが底をつき血液に糖分を補給できなくなり、血糖値が著しく下がった状態です。
 ひどい疲れをなおすには、まず血糖値を正常に戻す必要があります。ところが、一般の食品では食べてから血糖値が上がるまでに時間がかかります。

 砂糖なら消化吸収が早く、素早くブドウ糖と果糖となり血液中に取り込まれます。
 取り込まれたブドウ糖と供に果糖もブドウ糖となって全身の筋肉に運ばれ、エネルギー源となります。
 こうして、食べて数分のうちに血糖値を上げられるので、疲れはすぐに回復します。
疲れたサラリーマンが元気に

砂糖でリラックス

 砂糖には、体のエネルギー源になるだけではなく、脳内の神経物質に働きかけることでリラックスさせる効果があります。感情を調節する前頭葉では、セロトニンが精神を安定させる役割を果たします。
 
 セロトニンはトリプトファンというアミノ酸から作られ、不安、緊張を緩和し、心の健康にもよい影響を与えます。このトリプトファンを脳内に優先的に取り込まれるような働きをするのが、ブドウ糖です。
 
 消化吸収の早い砂糖が、すばやくブドウ糖となって吸収されたトリプトファンを脳内に運ぶ助けをして、より効率的にセロトニンが作られるのです。気分をリラックスさせたい時など、ミルクと砂糖の組み合わせがよいでしょう。

おわりに

 今回は、砂糖の効能を二つ紹介しました。健康のためには、バランスのとれた食事と運動による適切なエネルギー消費が何より大事です。そこに砂糖を上手に取り入れていただきたいと思います。

((財)消費科学センター「消費の道しるべ」(平成24年9月号)に掲載)
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
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