消費者コーナー 「食」の安全・安心や食育に関する情報、料理レシピなど

ホーム > 消費者コーナー > 業務などに関する解説・紹介記事 > 業務の解説・トピックスの過去掲載分 > 消費者の方々が抱く砂糖のイメージとよくある質問について

消費者の方々が抱く砂糖のイメージとよくある質問について

印刷ページ

最終更新日:2013年9月17日

写真
 砂糖は、調味料として食生活を豊かなものにしているだけでなく、食料として国民に供給されている熱量の約8%を占めています。
 機構ではより多くの消費者の皆様に砂糖の正しい知識や国内の砂糖生産を支えている仕組みを知ってもらうため、消費者の皆様が集まるさまざまな交流イベントへ出展し、PRに努めています。
 今回は、今年5月の八重山の産業まつり(沖縄県石垣市)と6月の食育推進全国大会(広島県広島市)において、砂糖のイメージ等について実施したアンケート(複数回答可)結果の概要と、よくある質問を紹介します。

●砂糖の悪いイメージ

 「砂糖の悪いイメージ」として高い回答割合を占めた項目は、
・「太る(肥満の原因)」
・「虫歯の原因」
で、それぞれ全体の6割の方々から回答がありました。次いで、「糖尿病の原因」が続き、全体の4割の方々が回答しています。
 これを世代別に見た場合、全般的に「40代以下」の割合が「50代以上」を上回りましたが、特に、「太る(肥満の原因)」との回答は「40代以下」が「50代以上」を1割程度も上回る高い回答割合となりました。
 このことから、若い年齢層ほど、砂糖に関してネガティブなイメージを持っていることがうかがえます。

●砂糖の良いイメージ

 つぎに「砂糖の良いイメージ」として高い回答割合を占めた項目は、
・「砂糖は料理に必要」
・「脳のエネルギー源」
・「疲労回復効果」
の3つで、それぞれ全体の6割の方々から回答がありました。これを、世代別に見た場合「50代以上」の割合が40代以下」を1割程度上回りました。
 また、「体に良い」、「子どもの成長に必要(おやつ)」との回答は全体でも2割を下回りましたが、「40代以下」では、ほとんどいませんでした。
 このことから、高い年齢層ほど、砂糖に対する良いイメージを持っていることがうかがえます。

●皆さんからの質問

砂糖
 機構では、イベント等を通じて皆様から「白い砂糖は、漂白しているんですよね」や「白い砂糖より三温糖の方がミネラルが多く健康に良いんですよね」といった、質問を多く受けます。

【砂糖が白いのは】
製造過程で不純物が取り除かれた砂糖の結晶は、無色透明になり、雪が白く見えるのと同じように、光を乱反射することにより白く見えるのです。決して漂白しているのではありません。
【三温糖とは】
製造過程で白い砂糖を作った後に残った糖液を原料に、さらに結晶を取り出す工程を繰り返してできた砂糖です。薄茶色なのは、加熱により糖分が焦げたカラメルの色です。
【ミネラルの量は】
グラニュー糖が、100グラムあたり、0・01グラムに対し、三温糖は、0.2グラムになります。比較すると、比率は高いですが、三温糖のミネラル分も、大さじ一杯(9グラム)のうち、わずか0・02グラムにすぎません。
【どちらが健康に良いの】
砂糖にミネラルの摂取源としての役割を期待するよりも、野菜、果物、海藻などミネラル豊富な食品を十分摂取する方が効率的といえます。したがって、白い砂糖と三温糖の、どちらが健康に良い・悪いということはありません。

●終わりに

 砂糖の特性などについての正しい知識を理解して、料理の目的に合わせてお使いいただければと思います。
機構では、砂糖を正しく理解していただくため、砂糖と糖尿病の関係など砂糖に関するいろいろな情報を、ホームページで提供しています。「消費者コーナー」を、ぜひご利用ください。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196