まめ知識 <野菜のいろいろ>
最終更新日:2014年7月2日
食用ほおずき
〜甘さと酸味のバランスが絶妙〜
夏の風物詩でもある“ほおずき市”。
ほおずきには観賞用や薬用とともに、食用もあるのをご存知でしょうか。
世界各国に分布する「食用ほおずき」
淡いオレンジ色のミニトマトのような「食用ほおずき」は、ナス科の野菜で、その種類は100以上もあります。
原産地も種類によって異なり、アメリカ大陸、アジア、ヨーロッパと世界中に分布しています。日本のある地域では、山に「ほおずき」を植えて、山仕事の合間に喉の渇きを潤したとの話も聞かれます。
「食用ほおずき」栽培風景
「食用ほおずき」の実
特徴
オレンジチェリー、ゴールデンベリー、ストロベリートマトなどさまざまな名前が付けられ、日本全国で栽培されている「食用ほおずき」は、袋状となった蕚(がく)の中の実を食用とします。
完熟した果実はマンゴーのような甘みと上品な香りが特徴です。
また、「食用ほおずき」には“抗脂肪肝ビタミン”と呼ばれる“イノシトール”が豊富に含まれているため、脂肪肝や動脈硬化を予防したい人におすすめです。
「食用ほおずき」の生産
山形県上山市の特定非営利活動法人「上山まちづくり塾」が、平成19年に3アールのほ場から始めた「食用ほおずき」生産は、平成24年には生産農家3軒、栽培面積は38アールに拡大しています。
「食用ほおずき」の作型は、2月には種を行い、3月下旬にはポットに移植します。
5月上旬に定植した苗は、8月下旬〜10月にかけて収穫されます。
生産者は、雨除け栽培に挑戦するなど手探りの取り組みを行っています。
地元の洋菓子店と開発した”ほおずきロール”
ほおずきジャム
産地から一言
旬の「食用ほおずき」を味わってください
甘さと酸味が絶妙なバランスの「食用ほおずき」は、そのまま食べてもおいしいですが、加工品にも向いています。
市内の洋菓子店、製パン業者、牧場の協力のもと、さまざまな商品開発を行っており、牧場では、「食
用ほおずき」で作ったジャムをのせた風味豊かなアイスクリームが人気です。
かみのやま温泉で8月下旬〜10月に収穫される旬の「食用ほおずき」を是非味わってください。
<画像提供:上山まちづくり塾>
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