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【まめ知識】滋養強壮の源となる硫化アリルが豊富な「行者菜」

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最終更新日:2017年7月5日

行者菜(ぎょうじゃな)とは

行者菜

 行者菜は、行者にんにくとにらを掛け合わせた野菜です。行者にんにくは、栽培期間が5年間と長いのに、収穫期間が2週間と短いことが短所でしたが、行者菜はその短所を補って、もっと手軽に食べられるようにと開発されました。見た目はにらとそっくりですが、根元部分にはにんにくの風味があります。また、滋養強壮の源となる硫化アリルは、行者にんにくやにらよりも多く含まれています。
 強い香りにより害虫がつきにくいため、ほぼ無農薬で栽培できる他、収穫後も日持ちが良く冷蔵状態で1週間から10日ほど保存できることも魅力です。

行者菜の栽培について

 行者菜の栽培は平成18年、山形県長井市の生産者が、宇都宮大学の行者菜開発グループの話を偶然聞き興味を持ったことがきっかけで、全国に先駆けて始めました。生産者7人が「長井行者菜生産グループ」を結成し、作付面積7aで栽培を開始しましたが、21年には、生産者数9人、作付面積16aと本格的な生産となり、29年は、生産者44人、作付面積64aで出荷量20 tを目指し、栽培に励んでいます。同地以外に北海道網走市、岩手県、宮城県でも栽培され、「全国行者菜研究会」を結成し、産地間の連携も行っています。
 行者菜は、定植後1年間は収穫できませんが、2年目以降は次々に伸長し、夏場は刈り取り後25日ほどで元の長さに伸長するため、1シーズンに2〜3回の収穫が可能です。冬場には枯れますが、翌春再び芽を出し、4〜5年は収穫できます。5〜9月に出荷し、生協、スーパー、地元市場、直売所などで販売されています。

行者

商品

産地から一言:おすすめの食べ方

 餃子や炒め物などの中華料理をはじめ、和風や洋風の料理にも合い、幅広く活用できます。にんにくの風味が強い根元の部分は、生のまま小口切りにし、薬味に用いるのがおすすめです。

レシピ

「五色スタミナ漬」の作り方
(1) 行者菜(1束)の茎の方3cm を小口切りにする。
(2) 葉はさっとゆで、3cm の長さに切る。だいこん(4cm)とにんじん(3cm)は千切りし、塩少々を振ってしんなりしたら絞る。
(3) みょうが(4コ)、生姜(少々)は千切りし、きゅうりは小口切りにする。
(4) ボールに(1)と(2)(3)を入れ、白ごまを混ぜ、塩、砂糖(適宜)で調味して30 分位漬ける。
お問い合わせ先:長井行者菜生産グループ(TEL:0238-84-6445)
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196