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【まめ知識】琥珀糖(こはくとう)を作ろう 〜宝石のような砂糖菓子〜

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最終更新日:2021年9月1日

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 砂糖は、私たちの生活に欠かせない身近な調味料です。食品に甘みを加えるだけではなく、食感や風味、仕上がりの美しさなどを演出することができます。砂糖を使った料理やお菓子は、食生活をより豊かなものにしてくれます。
 そんな砂糖を使って作る「琥珀糖」という和菓子をご存知でしょうか。「琥珀かん」や「錦玉糖(きんぎょくとう)」「金玉(きんぎょく)かん」とも呼ばれており、その歴史は江戸時代までさかのぼります。当時は金玉かんと呼ばれることが多かったようですが、くちなしの実で琥珀色に染めることもあったため、「琥珀糖」と呼ばれるようになりました。
 琥珀糖は寒天と砂糖から作られています。出来立てももちろんおいしいのですが、乾燥させると表面の砂糖が結晶化し、しゃりしゃりとした歯触りと、寒天のぷるぷるとした食感を楽しむことができます。また、宝石のような見た目が美しく、身近な材料で簡単に作れることからSNSで話題となっています。コロナ禍でおうち時間が増えたことから、琥珀糖を手作りして楽しむ方も増えています。
 今回は、ご自宅で簡単に作れる琥珀糖の作り方をご紹介します。

(1) 鍋に上白糖、粉寒天、水を入れ中火で沸騰させる。(2) 沸騰したら、糸が引く程度の粘りが出るまでかき混ぜる。(3) トレーに移し、食用色素またはかき氷シロップを適量加えて混ぜ合わせる。(4) 冷蔵庫で冷ます。(5) しっかり固まったらトレーから取り出して、好みの大きさにカットする。※そのままでも召し上がれますが、風通しの良い場所で1週間程度乾燥させると表面が結晶化し、独特な食感を楽しむことができます。

見た目の美しさだけではなく、食感と甘さがお茶請けにぴったりな和菓子です。ぜひ手作りしてみてはいかがでしょうか。

 参考文献 中山圭子(2018)『事典 和菓子の世界 増補改訂版』岩波書店
(調査情報部)
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