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【まめ知識】国産?輸入? しいたけのふるさとを知る 「どんぐりマーク」

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最終更新日:2022年6月6日

菌床しいたけ発生の様子

 皆さんはしいたけを購入する際、原産地を確認しますか?
 
 しいたけは、ほだ木(しいたけを栽培するときに種菌をつける原木)、または、菌床と呼ばれる種菌を植え付けた培地で栽培されています。実は、このしいたけの「畑」とも言えるほだ木や菌床が製造された場所と、しいたけが収穫した場所は異なる場合があります。つまり、菌床栽培の場合、「原産地」の項目には、収穫された場所から「〇〇県(産)」と表示されていても、海外から輸入された菌床が使われた可能性があったのです。特にここ数年、中国で製造された菌床を使用して日本国内で栽培したしいたけの流通量が急増し、「国産」として安価に出回ることによって、国内で「純国産しいたけ」を栽培する生産者の販売環境が圧迫されています。

どんぐりマーク (全国食用きのこ種菌協会提供)

純国産しいたけは肉厚で香りも豊かです

 そこで、全国食用きのこ種菌協会は2017年から、ほだ木や菌床の原料が国産であることを示す「どんぐりマーク(栽培原料原産地商標)」の表示に取り組んでいます。また、2022年3月には、消費者庁の「食品表示基準Q&A」が一部改正され、消費者に適切な情報を提供するため、原木または菌床に種菌を植え付けた場所(植菌地)を原産地として表示することになりました(経過措置期間は同年9月末まで)。

 しいたけの産地では、商品パッケージにどんぐりマークを取り入れて純国産をアピールし、輸入菌床由来のしいたけとの差別化を図ることで販売力強化を目指しています。

 しいたけを購入する際は、純国産である「原産地〇〇県(産)」の表示と合わせて「どんぐりマーク」をぜひ確認してみて下さい。

 月刊「野菜情報」では、純国産にこだわり、肉厚で歯ごたえのある風味豊かなしいたけ栽培に取り組む産地を紹介しています。

参考 産地紹介:福島県 JA全農福島〜福島県における生しいたけ栽培〜−月報 野菜情報-産地紹介-2020年12月
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196