ふわふわ、柔らかい『春キャベツ』
最終更新日:2012年2月28日
桜の花が咲くのと同時に三浦半島では春キャベツの収穫が本格化します。
ふわふわの春キャベツは春野菜の代表です。
キャベツの栄養
キャベツに含まれる栄養成分で最も有名なのは整腸作用のあるビタミンU。古代ギリシャ・ローマ時代には胃腸を整える健康食として食されていました。胃腸薬で有名な「キャベジン」はビタミンUの別称です。また、ビタミンCも豊富で、特に芯に近くなるほど含有量が増えるので芯まで使い切りましょう。
さらに、キャベツに含まれるイソチオシアネートは抗がん作用があることから、米国の国立がん研究所のデザイナーフード計画において、キャベツはがん予防の可能性がにんにくに次いで2番目に高い野菜として挙げられています。
キャベツの由来と種類
キャベツはアブラナ科の野菜です。
地中海、大西洋の沿岸が原産地で、紀元前600年ごろにケルト人によって栽培された野生種のケールがキャベツのルーツと言われています。
ちなみに、ケールは健康食品の「青汁」の原料として知られています。
そして、最近人気が高まっているのがプチヴェール。芽キャベツとケールを掛け合わせた新野菜。栄養のバランスがよい野菜です。
プチヴェール
キャベツの産地
キャベツは軽いものを選びましょう!
キャベツは季節によって産地が移り変わります。11月〜3月の寒い時期に出回る「冬キャベツ」は、重くて肉厚な葉が特徴。愛知県や千葉県が主産地です。しっかりした葉で煮込むほど甘味が増すので、ロールキャベツ等の煮込み料理に向きます。また、加工歩留りが良いことから、ギョウザ等の原料として業務用としても人気です。
2月下旬〜5月初旬に出回るのはふわふわで柔らかい「春キャベツ」。温暖な千葉県や神奈川県産が中心となります。
7月〜10月に出回る「夏秋キャベツ」は、群馬県の嬬恋村等の冷涼な地域で栽培されており『高原キャベツ』として知られています。
春キャベツのおすすめレシピ
キャベツに多く含まれるビタミンCは水に溶け出しやすく、加熱により分解されてしまうという特徴があります。
今回ご紹介するレシピは、キャベツから出た水分を春雨に吸収させるのでお弁当の具材にもおすすめです。
【電子レンジで簡単!春キャベツたっぷり春雨】 (出典:ベジシャス第4号) |
1 豚ひき肉50グラム、酒、しょうゆ、各小さじ1/2をビニール袋に入れてよくもむ。 |
2 にんじん15グラム、ピーマン1/2個は細切りに、春キャベツ大きめの葉1枚は短冊切りにする。 |
3 春雨25グラムをキッチンばさみで5センチの長さに切って耐熱ボウルに平らに広げ、その |
上に1のひき肉をドーナツ状に広げ、その上に(2)の野菜を載せる。 |
4 豆板醤大さじ1/4、鶏がらスープの素小さじ1/4、水3/2カップ、オイスターソース |
大さじ1/2、しょうゆ小さじ1/2、ごま油小さじ1/2を回しかけ、ふんわりとラップ |
をかけて電子レンジで4分加熱 |
5 ラップを外して一度混ぜ、再びラップをかけて3分再加熱したら出来上がり。 |
農畜産業振興機構が事務局を務める
野菜需給協議会が毎月発行する「
ベジシャス」では、旬の野菜の産地情報をレシピとともに紹介しています。機構のホームページでご覧ください。
(全国地域婦人団体連絡協議会「全地婦連」(平成24年2月号)に掲載)
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
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