【機構の動き】 かんしょでん粉製造事業者と実需者との交流会
最終更新日:2013年5月8日
2月14日、鹿児島市において主に異性化糖などの糖化製品として使用されているかんしょでん粉を、より市場評価の高い加工食品用途への転換を推進するため、「かんしょでん粉製造事業者と実需者との交流会」を開催いたしました。今回は、昨年に引き続く2度目の開催となり、130名余の方々にご参加をいただきました。
開会あいさつをする飯副理事長
交流会第1部では、農林水産省生産局農産部地域作物課より、かんしょでん粉をめぐる事情についてご講演いただいた後、かんしょでん粉製造事業者であるJA鹿児島県経済連および日本澱粉工業株式会社からそれぞれ、需要拡大や品質向上に向けた取組み等をご紹介いただきました。
次に、全国農業協同組合連合会園芸農産部でん粉・食品原料課の武藤宗臣課長は、かんしょでん粉の高品質化や国の制度改正による交付金対象用途の拡大等による食品用途等への販売の可能性に触れ、そのためにはかんしょでん粉の知名度の向上や「こなみずき」などの品種を活用した特徴のある新商品の開発、これに加え食べ方の提案等を含めたプレゼン資料の充実を図る必要があると述べられました。
最後に、カルビー株式会社研究開発本部開発2部スナック課の江藤信治課長が講演され、同社の主力製品においてかんしょでん粉が品質や風味にどのような役割を果たしているかご説明いただき、実需者の立場からかんしょでん粉の品質、性状(性質や状態)、供給、価格、すべての安定を求めているとのお話しをいただきました。
第2部では、10者の企業・団体による各種資料の展示のほか、かんしょでん粉を使用した麺類や菓子類などさまざまな商品紹介が行われ、かんしょでん粉製造事業者や実需者をはじめとしたでん粉関係者の皆様による意見や情報の交換が積極的に行われました。
でん粉関係者で賑わう展示会場
機構では、国産食材であるかんしょでん粉の食品利用の拡大に向けて、引き続き積極的に取り組むとともに、食料自給率の確保、国民消費生活の安定や地域経済の活性化に努めていきたいと考えています。
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農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
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