【機構の動き】 かんしょでん粉製造事業者と実需者との交流会
最終更新日:2012年5月31日
開会挨拶をする飯副理事長
2月10日に鹿児島市において、主に異性化糖などの糖化製品用として使用されているかんしょでん粉を、より市場評価の高い加工食品用途への転換を推進するため、「かんしょでん粉製造事業者と実需者との交流会〜国産食材で健康づくり! 活用しませんか、かんしょでん粉〜」を開催しました。
この交流会は、でん粉原料用いも生産者と国内産いもでん粉製造事業者の皆様の経営の安定・発展に役立つことを目的としたもので、160名余の方々のご参加をいただきました。
でん粉関係者で賑わう展示会場
今回の交流会の第1部では、農林水産省生産局農産部地域作物課の後藤寿課長補佐より、「かんしょでん粉をめぐる最新の事情」と題して、他のでん粉にはない性質を持ったかんしょでん粉を開発する必要性が説明されました。
つづいて、鹿児島県農業開発総合センター農産物加工研究指導センターの時村金愛主任研究員より、「かんしょでん粉の活用の可能性」と題してかんしょでん粉の特長を生かした用途開発についてご説明いただきました。
生活協同組合コープかごしま商品支援本部の中山哲志分野統括や昭和製菓株式会社の有村洋三常務、日本有機株式会社の野口愛子代表取締役、鹿児島県経済農業協同組合連合会農産事業部米穀特産課の園田悟士氏より、かんしょでん粉を原料とした菓子や麺類など堅すぎず柔らかすぎない食感や機能の特長を生かした商品開発などについて、ご説明いただきました。
また、日本澱粉工業株式会社開発研究部機能素材開発グループの片野豊彦マネージャーより、和菓子に使用したときに型崩れしにくいなど新しい特性を持ったでん粉「みなづき」についてご紹介いただきました。
第2部では、参加の各企業、団体による各種資料の展示のほか、かんしょでん粉を使用した麺類や菓子、水産練製品などの商品紹介などが行われました。会場では、かんしょでん粉製造事業者や実需者をはじめとしたでん粉関係者の皆様による意見や情報の交換が、積極的に行われました。
機構では、国産食材であるかんしょでん粉の食品利用の拡大に向けて、引き続き積極的に取り組むとともに、食料自給率の確保、国民消費生活の安定や地域経済の活性化に努めていきたいと考えています。
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