【機構の動き】鹿児島女子短期大学への出前講座 鹿児島女子短大
最終更新日:2013年6月28日
砂糖は日本の食卓に欠かせない食品の一つですが、その生産や供給を支えている制度について知る機会はあまりないのではないでしょうか。
機構では、消費者の皆さまにより深く砂糖を理解していただくための活動の一環として、昨年の10月27日に鹿児島女子短期大学で出前講座を開催しました。
今回の受講生は、栄養学を学ぶ学生約100名です。
◆日本の砂糖を支える仕組み
ご挨拶いただいた福司山名誉教授
はじめに同短大の福司山名誉教授から「皆さんは調味料としての砂糖にしか馴染みがないかもしれないが農産物として、また、化学的にみると非常に面白い面がある。日頃とは違った新たな観点で学んで欲しい。」との挨拶がありました。
出前講座は、当機構特産調整部の秋吉管理課長による「砂糖の価格調整制度」についての説明からスタートしました。国内の砂糖産業が地域の経済や雇用、さらには国土の保全に大変役立っていること、価格調整制度によって国産砂糖の安定供給が支えられていることなどについての内容に受講生は真剣な表情で聴きいっていました。
◆化学的に知る砂糖の知識とべっこう飴作り
砂糖について化学的視点で説明する斎藤氏
精糖工業会の斎藤顧問は、最初にさとうきび、てん菜が砂糖になるまでの製造工程やグラニュー糖、黒砂糖、和三盆といった多様な砂糖の特徴についてスライドを使って解説されました。
次に、「砂糖を加熱するといい香りがするのはどうしてか。」など身近な現象を化学的な視点からお話されました。
続いて開催したワークショップでは、砂糖を使ってべっこう飴作りに挑戦しました。
砂糖は加熱するとシラップ→フォンダン→べっこう飴→カラメルへと形状を変え、その性質も変化することから色々な食品に利用されるわけですが、受講生は自ら実験という形でそれを体験したため砂糖特有の性質変化に感嘆の声を上げていました。
温度によって変化する砂糖の形状に一喜一憂。
受講生からは「北海道のてん菜の大きさに驚いた。」「価格調整制度によって、日本の砂糖の販売価格が安定しているとは知らなかった」と新たな発見に驚いた様子がうかがえました。
なお、当日、ご紹介したべっこう飴の作り方等は機構ホームページでもご覧いただけますのでご活用下さい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
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