機構の動き
最終更新日:2013年7月2日
韓国酪農振興会との意見交換会について 4月22日
平成 25 年4月 22 日(月)、ジェン・ジョンチョル専務を代表とする韓国酪農振興会(以下「KDC」という。)がalicを訪問し、乳業をめぐる情勢などについて意見交換を行いました。
訪問の目的
韓国では、乳量の計画生産は義務化されておらず、KDCへの加入も任意となっています。 このため、KDCの加入率は全酪農家の3割弱と低く、計画生産がうまく機能していないことが課題となっています。
特に、韓国では2007年のEU、2011年の米国との自由貿易協定(FTA)が開始される中、KDCのさらなる組織強化と計画生産や需給見通しなどの本格的な運用が必要な状況にあり、日本の事例について調査し、今後の業務の参考とするためにalicを訪問されました。
会議の概要
冒頭、ジェン・ジョンチョル専務から、「FTAなど韓国酪農を取巻く状況が変化している中で、日本における需給調整の実態を把握できる機会を設けていただいたことに感謝するとともに、情報交換を行うことで相互協力が強化され、両国の酪農の発展に寄与できることを期待している」との、あいさつがありました。
会議では、alicから「alicの業務と役割」と「日本の牛乳乳製品をめぐる情勢」について説明を行いました。
KDCは、生産者と乳業メーカーとの間での乳価決定のプロセスや生乳取引数量の確認方法について、特に高い関心を持っていました。
また、alicが実施している指定乳製品の国家貿易の仕組みなどについても、熱心に質問があり、活発な意見交換が行われました。
KDCとは
KDC(KOREA DAIRY COMMITTEE)は、1995年のWTO加盟を機に、国内の生乳の計画生産により価格安定を確保する目的で1999年に設立された酪農団体です。2006年には国際酪農連盟(IDF)に加盟しています。<br>
主な業務としては、傘下の酪農家における生乳の需給調整、乳業工場への生乳委託販売のほか、消費拡大イベントなどを実施しています。
alicの説明を受ける韓国酪農振興会の方々
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196