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【機構の動き】出前講座 「砂糖の白さは天然の色」 鹿児島純心女子大学11月20日

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最終更新日:2014年1月8日

ろ過実験を行う斎藤氏
ろ過実験を行う斎藤氏
 alicでは、砂糖についてより詳しく知りたいという声にお応えして、職員が出向いて説明等を行う「砂糖の出前講座」を実施しています。昨年 11 月 20 日(水)には鹿児島県薩摩川内市の鹿児島純心女子大学において「砂糖の白さは天然の色」をテーマに開催しました。今回の受講生は、鹿児島県下で唯一の管理栄養士養成課程である看護栄養学部健康栄養学科の1年生約 50 人です。

日本の砂糖を支える仕組み

「砂糖を支える仕組み」の紹介
「砂糖を支える仕組み」の紹介
 出前講座では、まず特産調整部の秋吉管理課長から、北海道のてん菜や鹿児島県および沖縄県のサトウキビに関わる砂糖産業がその地域の経済や雇用において重要であること、砂糖には大きな内外価格差があること、そして農業所得の確保や国内産糖の安定的な供給を図るための仕組みである「糖価調整制度」の運営が必要であることなどについて、パンフレットやスライドを使って紹介しました。受講生は聞きなれない制度の話に真剣に耳を傾けていました。

原料糖の脱色実験

 白い砂糖は漂白剤による処理を施した健康に悪いものと誤解されている方もあるようです。
 そこで、精糖工業会の斎藤顧問を講師にお招きし、日本の精製糖工場で実際に使用されている設備と同様の原理により、水に溶かした原料糖を活性炭やイオン交換樹脂を使用して、濃い茶色の砂糖液から不純物などを取り除いた無色透明の砂糖液ができるまでのろ過実験を実演していただきました。また、砂糖の製造方法、砂糖の化学や歴史などについても幅広く講義していただきました。
 受講生からは、「糖液が本当に無色透明になることに驚いた」「製造工程の一部を間近で観察できたことで正しい知識が広がった」などの感想を聞くことができました。
 今回の出前講座が、将来、栄養指導や食育の場で役立つことを期待しています。
出前授業

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