【機構の動き】豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)との定期情報交換会議
最終更新日:2014年3月5日
11 月 26 日(火)、「MLAとの定期情報交換会議」を開催しましたので、その概要について報告します。
開催の経緯
日本と豪州は牛肉の輸出入を通して、大変緊密な関係にあります。特にここ 10 年、日本の牛肉の最大の輸入先は豪州であり、豪州の牛肉の最大の輸出先は日本となっています。alicとMLAは両国の牛肉生産や消費に関する情報交換を目的に、昭和 62 年以来、会議を開催しており今年で 22 回目となります。
会議の概要
MLAアラン会長(中央右の女性)と佐藤理事長(中央左)
会議では、alic、MLA双方から自国の牛肉生産・消費動向について説明し、お互いに関心の高い事項について、情報交換を行いました。 MLAによると、平成 25 年の豪州は、乾燥した気候のため牧草や穀物の生育が悪く、十分な量の飼料(えさ)を確保できなかったとのことです。このため、通常どおりの期間、牛を育てることをあきらめ、早めに出荷する生産者が増えたことから、と畜頭数が増加し、牛肉生産量は増加しました。また、豪州は牛の飼養に適した土地は限られており、飼料価格の上昇や、乾燥した気候など様々な制約もあることから、牛肉生産のさらなる拡大は難しいとのことでした。
豪州の牛肉輸出については、中国・中東などの経済成長が進んでいる国への輸出が増加している一方、日本への輸出は減少しているとのことでした。
alicからは最近、日本では米国産牛肉の輸入が増加し、豪州産牛肉の輸入は減少しているが、この背景には、平成 25 年2月に、米国産牛肉の輸入月齢制限が緩和されたことがある等ご報告しました。
会議の最後に、今後もこうした情報交換を通じて、両国の畜産に関する現状・課題について理解を深め、協力していくことを確認し、会議は閉幕しました。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196