(一社)北海道乳業協会から依頼を受け、alic調査情報部の職員が11月6日(金)、札幌市内で開催された同会主催の酪農乳業研修会において、世界の酪農乳業の情勢などについて、講演を行いました。
この研修会は、毎年、北海道の乳業メーカーや農協など乳業関係者が集まり、国内外の酪農乳業に関する理解を一層深めることを目的として行われています。海外の酪農乳業情勢への関心は高く、主に道内から集まられた80名ほどの方々が講演を傾聴してくださいました。
当日は、前半に「世界の酪農乳業の情勢」について、後半に「酪農大国ニュージーランド(NZ)の酪農家の後継者確保の仕組み」について、講演を行いました。
前半では、乳製品を輸出できる国は限られている一方、需要はアジアや中東、アフリカなどで増えるとみられるため、乳製品の国際価格は、長期的には堅調に推移する見込みであることなどを報告しました。また、後半では、NZの若い酪農家が徐々に経験を積み一人前の酪農家になるための独特の仕組み(シェアミルカー経営)の内容とそれがNZの酪農の発展に寄与してきたことを報告しました。
alicでは、このような機会を通じて、日本の農畜産業を支える方々への情報提供に努めており、今回参加者の皆さまからは、大変有意義であったと評価をいただきました。