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【機構の動き】平成27年度野菜需給協議会現地協議会の開催について

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最終更新日:2016年3月3日

宮坂理事長

 2月12日(金)に神奈川県三浦市において、野菜需給協議会現地協議会を開催しました。野菜需給協議会は、野菜の需給に関する情報発信や消費拡大の取り組み推進のため、国が生産者、流通業者、消費者団体などに呼びかけ設立したもので、alicが事務局を担当しています。当協議会では、年3回の会議や野菜シンポジウムの開催のほか、生産現場を訪問し意見交換を行う現地協議会を開催しています。
 また、alicは、消費者代表が生産現場を訪問し生産者など関係者と意見交換し情報共有を図る「消費者代表の方々との現地意見交換会」も開催しており、今回は現地協議会を合同で開催しました。

○三浦地区の概況

 今回訪問した三浦地区は、東京などの大消費地に近く、三浦半島の先端に位置した、三方を海に囲まれた地域です。温暖な気候を活かして、冬から春にかけてのだいこん、キャベツは全国的にも有数の産地です。しかし、土地が狭く傾斜も多いため機械化が難しく、だいこんの間作にキャベツを植えるなど作付方法を工夫し、狭い土地を有効に利用しています。

○神奈川県農業技術センター三浦半島地区事務所

ほ場

 最初に訪問した三浦半島地区事務所では、地区の概要に続いて、だいこんやキャベツなどの品種や病気に対する研究のほか、地球温暖化の影響評価・対応策や需要が減少傾向にあるだいこんに代わる作物(にんにく、極早生たまねぎ、パプリカ、ザーサイなど)、環境保全型施肥技術の研究などに取り組んでいるとの説明がありました。
 参加者からは、新しい作物の研究は、販売先や商品のターゲットを定め、ニーズのある作物の選定が必要などの意見が出されました。質疑後は、最近では少なくなった三浦だいこんのほ場の見学を行い、参加者の方々は興味深く見学されていました。

○三浦市農業協同組合

 次の三浦市農業協同組合では、神奈川県や三浦地区の農業概況農協のさまざまな取り組みについて説明をいただきました。
 参加者からは、だいこんの販売方法について冷凍食品や乾物など加工品の商品化、三浦の特徴を生かしたブランド化、だいこん1本買っても余って困ることのない利用方法のPRが必要などの意見が出され、生産者・流通業者・消費者それぞれの立場で意見交換を行いました。
 その後、ほ場の視察を行い、生産や流通段階での苦労や課題、消費者としての要望など双方向での情報共有を図ることができました。

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