公益社団法人全国食肉学校は、食肉産業技術者を養成するため昭和48年に設立された群馬県にある職業能力開発校で、食肉に関する技術と知識を体系的に学ぶことができる日本で唯一の公益社団法人の学校です。学校では、食肉処理技法や食肉加工品製造、惣菜調理などの技術的なことだけでなく、食肉衛生や原価計算などの幅広い知識を、生徒である食肉専門店の後継者や食肉産業に就職を希望する人、食肉部門に新規参入を目指す人、最近では6次産業化を目指す牛・豚生産者へ教えています。
alicでは、毎年度、総合養成科1年コースの生徒を対象とした半日の授業を受け持っています。今年度も1月8日(金)に調査情報部の瀬島部長が、15名の生徒に向けて、「食肉時事」と題し、食肉をめぐる情勢やTPPの影響などを講義しました。
お正月休み明け初めての授業を生徒も楽しみにしていた中、日々の授業内容とは異なる瀬島部長の授業に興味津々の様子で、“TPP”や“エコフィード”など聞いたことはあるが詳しく知りたい内容、食肉輸入に関連した海外の食肉事情などについて、さらに話題は膨らみました。また、少人数の授業を生かし、直接瀬島部長と質問のやり取りをするなど、充実した内容の楽しい授業となり、授業の合間には生徒たちの笑顔も見られました。
alicは業務上食肉に関わる多くの情報を有しています。今回の授業を通じてこれらの情報を将来の食肉関連産業を担う方たちへ伝えることで、食肉産業全体の発展の一翼を担えればと願っています。
食肉学校での授業