alic肉用牛肥育経営課は、畜産業振興事業で実施している「肉用牛肥育経営安定特別対策事業(牛マルキン)」について、平成27年度の第2回全国推進会議を開催しました。牛マルキンは、肉用牛を肥育する生産者の方を対象とし、枝肉価格などの粗収益が飼料代や子牛代などの生産コストを下回った場合に、その差額の8割を補てんする事業です。
この全国推進会議は、毎年、牛マルキンの実施を担う各都道府県の畜産団体(alicから補助を受ける事業実施主体)や都道府県庁(畜産の担当者)などの参加により、牛マルキンの適正実施を図ることを目的として行うもので、今回は140名ほどの方々に出席していただきました。
また、牛マルキンは来年度も引き続き実施される予定ですが、今年度で事業の対象期間が一旦終了することから、補てんの財源とするために生産者の方が負担してきた生産者積立金の「無事戻し」をする必要があります。今回の全国推進会議では、これを円滑に進めるための事務手続などについて、alicから説明を行いました。
なお、牛マルキンについては、TPP大筋合意を受け、昨年11月25日に決定された「総合的なTPP関連政策大綱」において、「重要5品目」のひとつである牛肉に対する「経営安定・安定供給のための備え」として、事業の法制化と補てん率の引き上げ(8割→9割)といった政府の方針が打ち出されました。
説明に耳を傾ける牛マルキンの関係者