【機構の動き】平成28年度消費者代表の方々との現地意見交換会(畜産)を開催
最終更新日:2016年9月7日
平成28年7月25日(月)に群馬県下において「消費者代表の方々との現地意見交換会」を開催しました。
近年、牛肉が高値で推移しており、その理由の一つとしてあげられているのが離農による肉用牛の減少です。そこで、今年度は牛肉の元となる肉用牛の生産現場で何が起こっているのか、現場の生の声を聞くため、消費者代表の方々と現地を訪問し、alicが実施している増頭対策を利用し、肉用牛を産む母牛の増頭に取り組む群馬県の佐波伊勢崎農業協同組合の皆さんと意見交換を行いました。
○伊勢崎市下山牧場
意見交換会に入る前に、佐波伊勢崎農業協同組合管内で肉用牛繁殖経営(子牛を生産し販売する農家経営)を営む下山幸一さんに繁殖経営の実情をお伺いしました。下山さんは、奥様と臨時職員1名の3名で母牛66頭を飼養していて、自給飼料として、イタリアングラスや飼料米の栽培も行っています。また、近隣の耕種農家から下山牧場には稲発酵粗飼料(WCS)を、下山牧場から耕種農家には堆肥を、それぞれ交換することで、地域として耕畜連携にも取り組まれています。
下山さんは、牛舎内を案内されながら子牛の世話の方法から餌のやり方、経営の見込みまで説明してくださいました。消費者の方々も下山さんに、以前営んでいた酪農経営と肉用牛経営の違いや餌の作り方、増頭の方針など熱心に質問され、生産者の前向きな思いに心を打たれた様子でした。
○佐波伊勢崎農業協同組合での意見交換会
佐波伊勢崎農業協同組合は、群馬県南東の平野部に位置し、管内では、野菜、畜産などの生産に取り組んでいます。畜産は酪農が主でしたが、最近は酪農経営から肉用牛経営への転換も見られ、管内の肉用牛の頭数は増加傾向で推移しています。意見交換会では、alicの近藤副理事長および佐波伊勢崎農業協同組合の小倉代表理事組合長のあいさつの後、alic岡田畜産振興部長からalicが行う増頭対策などについて、(公社)群馬県畜産協会の角橋主任から群馬県の畜産の概要、佐波伊勢崎農業協同組合小川専務理事から管内の畜産の概要が説明されました。参加者の方々からは、子牛価格の今後の見通しや後継者問題などについて質問・意見が寄せられ、活発な意見交換会となりました。最後は、alic、生産者サイド、消費者サイド、それぞれ畜産業を大事にしよう、応援していこうという共通の思いが確認されました。
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