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【業務関連情報】乳製品の安定供給のために

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最終更新日:2018年7月4日

はじめに

 「乳製品」と聞いてどんなものが思い浮かぶでしょうか。身近なものとして、バター、チーズ、ヨーグルトなどが挙げられます。これらの乳製品はさまざまな料理やお菓子に利用され、国民の食生活を支える重要な品目となっています。
  乳製品の原料となる生乳(※加熱処理されて牛乳・乳製品になる前の乳)の需要は、牛乳向けを中心に夏場は増加し、冬場には減少します。一方で、生乳生産量は、夏場は減少し、冬場に増加します。これは、乳牛が暑さに弱く、寒さに強いことによるものです。この結果、冬場から春先にかけて生乳生産が牛乳需要を上回ることとなるため、保存性の高い脱脂粉乳やバターなどの乳製品を製造することで、季節的な生乳需給のバランスを調整しています。このように、乳製品は需給調整弁としての重要な役割を果たしています。
 

alicが輸入する 乳製品

 乳製品は、国民の食生活を支える重要な品目であり、生乳需給に重要な役割を果たしていますが、国内で生産される生乳だけでは、乳製品の国内消費量の全てを賄うことができません。このため、alicでは、WTO国際協定に定められたルールのもと、毎年度、バターや脱脂粉乳などの乳製品(「指定乳製品等」という。) の輸入及び売渡しを行っています。また、その輸入及び売渡しの時期・量などについては、安価な乳製品の無秩序な輸入によって国産乳製品に悪影響が及ばないよう、調整して行っており、このような仕組みは国家貿易と呼ばれています。

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表

日本の酪農家を守るために

 alicでは、バターなどの輸入及び売渡しを行う際に生じる、売買差額を徴収しています。この売買差額は、日本の酪農家を守るために、乳製品の原料となる生乳を生産する酪農家(加工原料乳生産者)への経営安定対策に使われています。
 

輸入乳製品の安全確保のために

 alicが輸入する指定乳製品等は、食品衛生法による国の検査などに加え、alicが定める規格を満たしているかどうかの検査を経て、輸入・売渡しが行われ、国内に流通されます。世界各国からのバターや脱脂粉乳などが輸入されるため、一定基準以上の品質が保持されるよう、alicでは、乳脂肪分、細菌数、水分量、大腸菌数などのさまざまな規格を設定し、検査により品質を厳しくチェックしています。
 

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おわりに

 生乳は保存が難しい生鮮品です。さらに、生乳生産量は天候などに大きく左右されます。このため、国内の酪農家への支援を継続的に行い、生乳生産量を確保しつつ、国内に供給される乳製品の輸入量を調整する必要があります。alicは、これらの取り組みを今後も継続的に行い、日本のおいしい牛乳が毎日安心して飲めるよう、引き続き日本国内の乳製品需給の安定に向けて取り組んでいきます。(畜産需給部)
 

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