11 月13 日(火)、台北市において、台湾・財団法人中央畜産会(以下「NAIF」)主催の定期情報交換会議が開催されましたので、その概要について報告します。
この会議は、平成3年に中国畜産会の前身である台湾区肉品発展基金会と定期的に畜産に関する情報交換をすることを目的に開催したのがはじまりです。
以降、年に1度、日本と台湾で交互に開催してきましたが、平成9年に台湾で家畜の伝染病が発生したため、会議の開催を見送っていました。その後、平成22 年に再開してから今回で9回目となりました。
会議では、NAIFの黄 董事長(おうとうじちょう)と佐藤理事長のあいさつの後、双方から畜産に関する情勢の説明があり、意見交換を行いました。双方の説明に対し、それぞれ積極的な質問や意見交換がなされ、今回も貴重な情報交換の場になりました。
alicからは、日本の豚肉・鶏肉の消費構造や長期的・短期的トレンド、近年消費増加が著しいサラダチキンの状況などについて説明した後、肉用牛と養豚における経営安定対策に関して、手続きの流れや補填金単価の推移について説明しました。これに対し、NAIFから、日本での豚肉・鶏肉などのチェックオフの取組み(生産者などから徴収する賦課金を原資として消費拡大を行う取組み)の有無についての質問や、日本向けに台湾産豚肉加工品の輸出拡大を目指したい旨の意見が表明されました。
NAIFからは、台湾の飼料原料の輸入や飼料の生産状況、飼料産業におけるNAIFの役割について説明がありました。
会議の最後には、NAIFとa licとの間で、畜産をめぐる各々の課題を解決できるよう今後も交流を重ねていくことを確認しました。次回は日本で開催予定です。