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【まめ知識】牛のエサって草だけ!?

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最終更新日:2020年5月13日

 牛のエサ(飼料)は、大きく分けると、牧草など草主体で繊維質が多く含まれる「粗飼料」と、でん粉やたんぱく質を多く含み栄養価が高い穀物主体の「濃厚飼料」があります。
 草といっても、イネ科やマメ科などの品種によって栄養価が違います。また、草を生のまま与えるほか、乾燥させたり、漬け物のように発酵させたりして与えることもあります。
 一方、穀物はデントコーンと呼ばれるでん粉質に富んだエサ用トウモロコシ、大麦や小麦が代表的です。肉牛を育てるエサにどのような穀物がどれくらいの割合で配合されているかによって、肉の味わいは大きく変わります。
 脂肪の色や質は、エサに影響されるところが大きく、大麦、えん麦などは良い脂肪をつくるものとして知られています。また、カロチン(黄色色素)が多く含まれる緑草やトウモロコシなどを多く与えると、脂肪にカロチンが付着し、黄色から褐色の脂肪になります。
 わが国の飼料自給率は全家畜全体では25%で、種類別に見ると粗飼料は76%、濃厚飼料は12%です(農林水産省、平成30年度概算)。濃厚飼料の自給率が低いのは、国内では生産コストが高いトウモロコシを米国などの海外から輸入しているためです。
 こうした中で、わが国では北海道を中心に水田でのトウモロコシの栽培に取り組む例が出てきているなど、国産の濃厚飼料生産の拡大が期待されます。
 

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キャンディ

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