NPO法人チーズプロフェッショナル協会主催による国産ナチュラルチーズコンテスト「Japan Cheese Awards 2022」と国産チーズの交流普及イベント「第8回日本の銘チーズ百選」が2022年10月15・16日、新宿住友ビル三角広場(東京都新宿区)で開催され、延べ5,000人超の方々が来場しました。
同コンテストは、国産ナチュラルチーズの品質評価とブランド化を図ることを目的として2年に1回開催され、2014年の初回から今年で5回目となります。
alicは、国産チーズの競争力強化を図るため、国産チーズ競争力強化支援対策事業を実施し、こうした取り組みを支援しています。
今回は、過去最多となる全国109のチーズ工房から311作品のエントリーがあり、(1)外観と生地、(2)におい、(3)テクスチャー(質感)と味の3項目で審査(注)が行われました。その結果、「フロマージュド 美瑛 夏ミルク」(美瑛放牧酪農場、写真1左)と「Brise de mer CAMEMBERT 250g」(タカナシ乳業株式会社、写真1右)が同点となり、コンテスト始まって以来の同時グランプリ受賞となりました。
日本の銘チーズ百選では、国産チーズにまつわるさまざまな情報がパネルや模型で分かりやすく紹介されたほか、チーズの生産や消費、日本の酪農をめぐる情勢について、農林水産省畜産局牛乳乳製品課の三原課長補佐による講演などが行われました。また、来場者に、コンテストに参加した工房が製造する200種類のチーズの中から8種類を詰め合わせた計3,000セットの試食が提供されるなど、多くの方々に国産チーズの知識を深め、その魅力を知っていただく機会となりました。
近年、各チーズ工房などの努力により、国産ナチュラルチーズの品質や評価は着実に向上しており、国際コンテストでも入賞を果たしています。国産ナチュラルチーズは口当たりが良く生乳の風味が楽しめるものや、比較的クセのないものが多く、和食との相性も良いといわれています。ぜひ、国産ナチュラルチーズをお試しください。
(注)審査は、チーズを23部門に分けた上で、官能評価や品質評価等などのトレーニングを積んだ審査員グループによって行われる。まず、評価点によって部門ごとに「金賞」「銀賞」「銅賞」を決定し、その中で最も優れた作品を「最優秀部門賞」として選出。「グランプリ」は最後に各部門の「最優秀部門賞」から選出される。
写真1 グランプリ受賞チーズ
(「Japan Cheese Awards 2022」提供)
写真2 日本のチーズの歴史を紹介するコーナー
写真3 各賞受賞者の様子
(「Japan Cheese Awards 2022」提供)