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【イベント情報】砂糖の出前講座を開催しました (鎌倉女子大学)

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最終更新日:2023年3月6日

広報誌「alic」2023年3月号
 alicは、砂糖の価格調整制度および砂糖の正しい知識の普及を図るため、令和4年12月16日に神奈川県鎌倉市の鎌倉女子大学にて、家政学部管理栄養学科3年生を対象に、「日本の砂糖を支える仕組み」「砂糖の上手な使い方、役立て方」をテーマに出前講座を開催しました。

日本の砂糖を支える仕組み

 はじめに、alicから、国内の砂糖の安定供給を支える価格調整制度の仕組みを説明しました。講義では、(1)国内では砂糖の原料として、北海道でてん菜、鹿児島県南西諸島や沖縄県でさとうきびを生産していること、(2)砂糖は国産品と輸入品との間で内外価格差があることから、価格調整制度によって国内の砂糖生産が成り立つよう支援することで、砂糖の安定供給を図っており、これらの業務をalicが実施していること、などの説明を行いました。

alic 特産調整部小山課長代理による講義の様子
alic 特産調整部小山課長代理による講義の様子

砂糖の上手な使い方、役立て方

 続いて、「砂糖の上手な使い方、役立て方」と題し、栄養学を専攻する学生の皆さまの関心が高い分野である、砂糖の性質の調理への活かし方や体内での砂糖の働きなどについて、講義を行いました。講義では、株式会社精糖工業会館の佐藤仁氏にご協力をいただき、専攻を踏まえた内容のほか、さまざまな砂糖の実物の解説や砂糖の精製工程のうち不純物を取り除く工程の一部を実験するなど、実演を交えて説明を行いました。

株式会社精糖工業会館の佐藤氏による講義の様子 (写真手前は砂糖を精製する工程を模した実験器具)
株式会社精糖工業会館の佐藤氏による講義の様子
(写真手前は砂糖を精製する工程を模した実験器具)

学生の皆さまは、さまざまな砂糖のサンプルに大変興味を持たれたようです
学生の皆さまは、さまざまな砂糖のサンプルに大変興味を持たれたようです

おわりに

 学生の皆さまからは、講義終了後も積極的にご質問いただき、関心の高さがうかがえました。講義後のアンケートでは、「砂糖の価格を安定させるためにこのような制度があり、私たち消費者がその仕組みを支えていることが分かった。」「ありふれた存在だと思っていた砂糖について、流通までに価格調整などの過程があると理解しグローバルなイメージを持った。」「砂糖の製造方法や、特徴を活かした使い分けなどあまり知らないことについても学ぶことができ、これから調理を行う上で活かしたい。」などの感想が寄せられました。学生の皆さまが卒業し、食に携わる職業に就いた際や日ごろの食生活において、この出前講座が役に立ちますと幸いです。
 最後に、講座の開催にご協力いただきました、鎌倉女子大学家政学部伊藤太二教授、株式会社精糖工業会館佐藤氏に御礼申し上げます。
 
(特産調整部)
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196