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【まめ知識】私たちが安全な生卵を食べられる理由(わけ)

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最終更新日:2023年10月5日

広報誌「alic」2023年10月号

卵かけご飯

 熱々のご飯に生卵をかけて勢いよくかき込んでいただくTKG(卵かけご飯)!お好きな方も多いかと思います。卵の生食は、わが国では一般的な食べ方ですが、実は世界的には珍しい食文化です。

生産者の徹底した衛生管理

 安全な鶏卵が食卓に届くためには、まず、鶏や卵がサルモネラ菌などの食中毒の原因となる菌に汚染されていないことが重要です。わが国の鶏卵はサルモネラ菌による汚染率が低く、養鶏場での生産段階では、(1)車両などの消毒(2)作業衣・作業靴の交換(3)手指の消毒(4)防鳥ネットなどによる野生動物侵入防止(5)飼料への野生動物などの侵入を防ぐための管理―などの衛生管理が実施されています。

GPセンターの徹底した検査体制

 養鶏場で生産された鶏卵は、その選別・包装を行う工場(GP(Grading & Packing)センター)でも衛生対策が行われます。その検査をクリアするためには、表面の汚れを落とす洗卵や紫外線殺菌、卵が割れていないかなどの専用機械での確認、サルモネラ菌に汚染されていないかの抽出検査などがなされています。加えて複数の工程で人の目による確認も行われており、出荷に適さない鶏卵が含まれていないかなど徹底した検査が行われた後に小売店へ流通していきます。

GPセンター内で運ばれる鶏卵 洗卵の様子 光をあて、 卵の割れなどがないか検査(3点とも一般社団法人日本養鶏協会提供)

日本の卵のおいしさは世界へ

シンガポールのレストランで提供される日本産卵を使った卵かけご飯
シンガポールのレストランで提供される
日本産卵を使った卵かけご飯

 このように生産から流通におけるさまざまな衛生管理が徹底されているからこそ、生卵が食べられる(注)のですね。近年は、生食できる日本の卵の品質が評価され、海外への輸出量も年々増加しています。日本の卵のおいしさと食文化は、世界に広がっています。

(注)衛生関係上、調理で使う卵は割ったまま放置しない、ひび割れた卵などは十分加熱するなど注意が必要です。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196