また、米国農務省は、「気候変動に配慮した商品のためのパートナーシップ・プログラム」を通じて、サプライチェーンのほか自治体や大学・研究機関などが提携して実施する気候変動に配慮した農畜産物の市場拡大や市場機会を捉えた生産者の収益性向上に資する取り組みを支援しています。
本プログラムは、カリフォルニア州気候スマート酪農家のための市場創出に向けた提携
(注1)など、既に141件(補助額:31.25億米ドル(460億円:1米ドル=147.20円
(注2)))が採択され、酪農・肉用牛業界の方針とも合致することから、今後の進展が注目されます。
視聴者からは、「先進的な事業モデルを日本の関係者に共有されるのは有意義」「米国のサプライチェーン全体の取り組みが理解できた」「日本もサプライチェーン全体で取り組むことが重要」といった感想が寄せられました。alicでは皆さまのご意見を踏まえ、今後も情報提供に取り組んでまいります。
(注1)メタン排出量を削減可能なふん尿管理方法を導入する酪農家に対し、牛1頭当たりの奨励金を交付。大学による現場検証と定量的評価を実施し、乳業メーカーと提携して対象生乳の高付加価値化を目指す。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2023年8月末TTS相場。
講演資料は、こちらからご覧ください。
参考 畜産の情報 2023年3月号「米国における持続可能な酪農・肉用牛生産に向けた取り組みについて」