【alicだより】令和5年度さとうきび・甘蔗糖関係検討会を開催
最終更新日:2024年1月5日
alic天羽理事長による主催あいさつ
alicは令和5年10月25日(水)、鹿児島県鹿児島市にて、「さとうきび・甘蔗糖関係検討会」を4年ぶりに開催しました。本検討会は、さとうきび・甘蔗糖生産に関するさまざまな課題の解決に向け、さとうきび関係者が一堂に会する貴重な機会として好評をいただいており、今回は鹿児島・沖縄両県の生産者、農業協同組合、製糖事業者、行政関係者、学識経験者など170名の方々にご参加いただき活発な意見交換が行われました。
さとうきびは、鹿児島県南西諸島や沖縄県の台風常襲地帯において、自然災害に強い非常に重要な基幹作物として位置づけられています。しかしながら、農家戸数の減少や生産者の高齢化が進行しており、各地域でいかに生産基盤の弱体化を防ぎ、生産量を増やしていくかが重要な課題となっています。さらに昨今では、さとうきび生産においても環境保全の取り組みが期待されるようになってきました。
そこで今回は、「持続可能なさとうきび生産の実現に向けて」をテーマに、東京大学未来ビジョン研究センター 小原聡特任准教授から「地域産業×科学技術によるさとうきび産業の変革の可能性」と題した基調講演をいただきました。
鹿児島・沖縄両県の取組として、行政、製糖事業者の報告に続き、生産者から機械化による経営規模拡大や地域のさとうきび生産基盤を支える取り組みおよび徹底した肥培管理による単収向上の取り組みについて報告されました。
このほか、両県の研究機関による研究成果発表や、株式会社BAGASSE UPCYCLE(バガスアップサイクル)による製糖副産物バガス(さとうきびの搾りかす)を利用したかりゆしウェアのシェアリングサービスの取り組みなどに関する報告、そしてalic調査情報部からはメキシコの砂糖産業に関する情報を提供しました。
来年度は沖縄県で開催する予定です。alicでは引き続き関係者と一体となり、さとうきび・甘蔗糖関係事業者の発展に寄与してまいります。
各種イベントに出展しています!
alicは、各地の食に関するイベントに出展し、砂糖・でん粉の価格調整制度の仕組みや製造工程、さまざまな用途についてパネル展示やパンフレットの配布などを行っています。
イベント情報については、alicのfacebookやInstagramでもお知らせしますので、ぜひお近くの方はチェックしてください!
11 月4 日(土)第8 回かごしま食育フェスタ(鹿児島県)
12 月3 日(日)第22 回久米島町産業まつり(沖縄県)
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