おいしいメロンを届けるために 〜生産量
最終更新日:2014年5月7日
日本一のメロン産地になるまで
旧旭村(鉾田市)は、昭和38年頃までは麦やさつまいもの栽培が中心でしたが、当時の北海道出身の農協担当課長がメロン栽培を提案し、プリンスメロンの試作栽培が開始されました。昭和41年にはメロン部会(会員35名、約5ha)が結成され、本格的な栽培が始まりました。近年は生産者の高齢化等により会員数や作付面積の減少もみられますが、約200名の生産者が5千トン超のメロンを出荷しメロンの生産量で全国1位を誇っています。生産者の栽培技術の水準も高く、ビニールで被覆したかまぼこ形のパイプハウス栽培で高品質のメロンを生産しており、経営も安定し後継者の就農も多く、来年に
はメロン部会設立50周年の節目を迎えます。
メロン栽培に適した立地条件
美味しいメロン作りには、水はけの良い土地と昼夜の気温差が大きい環境が欠かせません。メロン産地である鉾田市、茨城町、鹿嶋市は、鹿島灘に面し1年を通じて温暖で、これらの立地条件を備えています。
おいしいメロンを育てるために
主な栽培品種は、オトメメロン、アンデスメロン、クインシーメロンですが、他にもアールスメロン、イバラキング(県の育成品種)などを含めて出荷時期をずらしながら4月〜10月まで出荷しています。品種毎に異なる甘味や果肉の特徴をアピールして、幅広い消費者のニーズに対応しています。
メロンは種をまいてから収穫を迎えるまでの約150日間、特にきめ細かな栽培管理が求められる作物です。品種によって違いますが交配後10日〜20日くらいで、つるつるの表面がひび割れして網目(ネット)が出来始めます。その時は特に温度管理等について気を遣う時期となります。
光センサーを活用した高品質品の生産出荷
光センサーによる糖度デジタル測定
平成16 年に導入した光センサーによる糖度のデジタル測定により大きさや形、ネット状態や色等の外観に加え、透過光を利用して糖度と熟度を測定し箱詰めしています。
光センサー導入により、ハウス内の栽培場所や肥料が糖度に影響することが確認できたため、データを生産者へフィードバックすることで更なる品質等の向上に繋げています。
さらにメロンにQRコードシールを貼り、携帯電話で読み取ることで品種、等級、糖度、生産者名、生産履歴(農薬散布・施肥情報等)まで確認できるようにしています。
糖度が18度以上のメロン(プレミアム)については、金色の「極」シールが貼られています。さらに今年の出荷からは糖度が16度以上のメロンについても、QRコードの他に一目で糖度が分かるよう金色の「特秀」シールを貼り、消費者に品質・糖度の高さをアピールしています。
県を挙げてのPR
茨城のメロンは、生産量日本一であることを消費者等にさらに知ってもらうために茨城県の顔となる6品目の一つとして様々なPR活動を県を挙げて取り組んでいます。
(1)メロン及び加工品等の試食販売、イベント開催
(2)百貨店での贈答用商品の試売
(3)県のホテル・菓子業界等と連携した「いばらきメロンフェア」開催
(4)「いばらきスイートフェア2014」でのスイーツ総選挙のテーマ食材として使用
また、JA茨城旭村のメロンは、昭和57年にスタートした県の銘柄産地指定制度(県を代表する青果物産地を育成・指定(青果物48産地、花き7産地))の指定を当初から受けることで品質や安全性について卸売市場等で高く評価されるなど、販売時の優位性に繋げています。
今後も日本一のメロンを届けるため、地域一体の取り組みが続きます。
◆ 旭村で生産されているメロンは、スーパー、JA茨城旭村特産物直売所サングリーン旭の店頭
及びHP「ネットショッピング」でも販売しています。
◆ 茨城県のHP「いばらき食と農のポータルサイト」内にメロンに関する詳細な情報を掲載しています。
【いばらき食と農のポータルサイト】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196