出前講座「砂糖いろいろ」
最終更新日:2014年7月2日
○はじめに
身近にあるものでも、意外と知られていない“お砂糖”について、alicでは、「より詳しく知り
たい」といった消費者の方々の声にお応えし、職員が現地に出向いて「砂糖の出前講座」を実施して
います。
5月12日(月)には裾野市消費生活研究会からの依頼により、裾野市役所会議室(静岡県裾野市)において、「砂糖いろいろ」と題して出前講座を実施しました。
今回の受講者は同研究会会員のほか、「広報すその」をご覧になって参加した一般市民の方、合わせて約50人の参加があり、様々な質問や意見が出され、活発な講座となりました。
○日本の砂糖を支える仕組み
紹介したさまざまな砂糖
講座では、「日本の砂糖を支える仕組み」について、当機構特産調整部の安藤課長から、日本の砂糖の自給率は約4割であること、寒冷地で栽培される北海道のてん菜、台風や干ばつの常襲地域である鹿児島県南西諸島や沖縄県のさとうきび生産の実態、日本国内の砂糖の価格形成の仕組みなどについて説明しました。
また、参加者の疑問に答える形として、国内の砂糖生産の地域社会における重要性、内外価格差の存在による価格調整の必要性、日本の砂糖の輸入先国などについて詳しく説明しました。
なお、日本の砂糖の自給率や、輸入される砂糖からの調整金を主な財源とした国内生産者への支援については、初めて知った方が多くおられました。
○ 消費者は食品の安全性や健康について関心が高い
真剣に聞き入る受講者
毎日のように使っている砂糖ですが、その製造方法や成分について、改めて参加者の方からの質問が出されました。砂糖の製造過程や出来た製品との関係、砂糖の健康に関する影響、砂糖以外の甘味料についてなど、身近な食品であるからこそ“知りたい”と思われたのでしょう。
砂糖は“悪い”イメージから“良い”イメージへ変わった、料理により砂糖の種類を使い分けることが分かったなど、好意的な意見が多かった一方、少数ではありますが、依然として砂糖は太るなど体に良くないと感じている方もおられました。
○おわりに
情報化社会にあって、砂糖についても様々な情報が氾濫しています。
今回の講座を通じ、一人でも多くの方に、砂糖に関する理解を深めていただき、健やかな生活を送っていただきたいと思います。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196